クナン 3
「俺が異能なし?あいつと、同じ?」
「本当にあなたは愚かですね。コウタはれっきとした異能もち。しかもあなたよりもレアな異能を持っています。本当にあなたはこの世界にきてからおちましたね」
クナンは地面に転がるアキラに言うとアキラはクナンの足を掴み
「うる、せぇ。異能をとれる、はずなんてないんだ。俺は、俺は」
クナンの足を掴んでも異能が発動しないことにアキラは驚く。
「そん、な、ばかな。ありえ、ない。この俺が、無能、だなんて。そんなこと、認めん、認めんぞ」
「何度も言わせないでくれ。あなたの異能はすでに私が頂いた。あなたはもはや異能使いではない。そして私がいっとき尊敬していたあなたも死んだ。この世界に来て子供なままなのはあなた達アキラチームだけだ」
クナンはアキラに言うとアキラは
「ちく、しょう。こんな、こんな、はずじゃ」
「それではそろそろとどめをさしましょうか。みていれこちらからしてもあなたはもはや無様としか言いようがないので」
クナンはアキラに言うとクナンの背後から
「なんだクナンちゃん。まだ仲間だった?やつ殺せてないのかよ。手伝ってあげようか?とどめをさせないなら」
赤い髪が特徴の黒いタンクトップを着ている男は言う。
「だ、れだ。きさま、は」
「俺のことなどお前からすればどうでもいいだろ。どうせお前は死ぬんだ。ここで無様にな」
赤い髪が特徴の男が言うとクナンは
「そういじめてやるなゼブルス。名前くらいは教えてやってもいいだろ」
「教えてやる必要はないよ。どうせ俺はこいつには微塵も興味ないから」
クナンがゼブルスと言った男に言うとゼブルスと呼ばれた男はアキラを見下しながら言う。
「俺、を。このアキラを、見下し、てんじ、ゃねぇ、よ。ゴミ、クズ、が」
ゼブルスはアキラの顔を掴み持ち上げて
「なぁ。やっぱ譲ってくれねぇか?こいつ素で腹立つからさ」
「かまいませんよ。私にとってはもうどうでもいい人ですから。ではさようなら。もと私の憧れの人」
「ま、て、クナン。俺を」
アキラはクナンに向けて必死に手を伸ばしたがアキラが喋る言葉は次の瞬間悲鳴に変わる。
「ぁああ、ああ」
「俺の異能は火を扱う異能。お前のようなゴミ人間は消火、消火」
「ち、くしょ、う」
アキラはゼブルスによって体を燃やされ全身真っ黒になり死んだ。
「それで?これからはどう動く?大将」
「これからですか。まずは王国をとりにいきます。帝国は組織として大きいですから。アーブルル王国はその点内乱が起きそうでとてもくずしやすそうですから」
クナンはゼブルスに言うと2人は闇に紛れて何処かへと消えた。




