呪いもち
俺とクズシは異能婆さんの家からでるとクズシは
「マルセってやつのとこに連れて行くと言ったがその前にまずは村長に挨拶しに行こうか」
クズシが俺に言ったあと俺はクズシの後に続く。村の中央にあるでかい家の前に着くと
「ここがアワレテ村の村長の家だ」
クズシが俺に言うと村長の家から若い男性が出てくる。
「お、ちょうどいいところに。村長」
「ん?クズシか。どうかしたのか?」
クズシに村長と呼ばれた男は聞く。へぇ。あれが村長か。大体歳おいたじいさんかと思っていたがだいぶ若いな。
「こいつ森で捨てられててさ。拾ってきたんだよ?それでうちで住まわせようと考えてる」
「ほう。それはそれは」
アワレテ村の村長は俺に深々と頭を下げる。
「い、いやいや。そんな頭を下げないでください。自分は拾われた身なんですから」
「いや僕はまだ村長としてはまだまだだからさ。だから迷惑をかけるかもしれないがこんな村長でもよければ頼ってほしい」
村長は俺に言うと俺は「ありがとうございます」と言う。
「それで村長。俺たち今からマルセのとこ行くんだけど行ってきてもいいか?」
「行ってくるのは構わないが見るだけだぞ?あいつの肌に触れたりしたらダメだぞ」
村長は俺とクズシに言う。今から会いに行く人はそんなにやばいのか?
「わかってるよ村長。それじゃ行こうか」
クズシが言うと俺とクズシは移動を開始し村から出て10分くらい歩いた森の中のとある場所に着く。そこには椅子に座る人と結界?のようなものがはられている場所の中にローブを着た人がいた。頭にはフードを被っているので顔は見えない。
「お前たち!ここは立ち入り禁止だぞ!あいつに近づけば殺される!いくら結界がはってあるとはいえやつは」
「大丈夫だよ。監視さん。村長から許可はもらってる。だから大丈夫だよ」
クズシは監視の人に言うと監視の人は「あまり近づきすぎるなよ」と結界に穴をあけた。
「彼は結界の異能を使う冒険者でね。村長が雇ったのさ。彼女、マルセをここに閉じ込めておくために」
結界の中に入りある程度近づくとクズシが俺をとめ
「これ以上はダメだ。これ以上近づいたら彼女に焼かれるぞ」
「焼かれる?どういうこと」
俺はクズシに言うとフードを被っていた人、マルセは手から火を出し、それを口から吸い取っていた。
「な、何あれ。なんで自分で出した火を食べて」
「今からそれを説明する。多分異能婆さんがここに連れてけっていったのも戒め的なやつだろうからな」