死体操作の異能
コウタがアキラと戦いを始めた頃、コウタ達から離れてイズミを追ったマルセとチウルスはイズミがある程度離れた場所でとまりマルセ、チウルスはイズミと睨みあっていた。
「私本来ならこのように表にでてくるのはあまり嫌なんですけどアキラの命令なら仕方ありませんわ」
「アキラの命令かなんだか知りませんけどコウタさんの邪魔をするのであれば倒すのみ」
「そうなの!コウタ兄ちゃんの邪魔はさせないの!」
マルセとチウルスがイズミに言うとイズミは指をパチンと鳴らす。すると地面からゾンビのように魔物と埋められていた人間の死体が出てきた。
「これが私の異能、死体を操る異能ですわ!人を操ることができればこうして魔物を扱うこともできますわ!さぁ!やっておしまいなさい!」
マルセ、チウルスに向かって一斉に動く魔物の死体と人間の死体が襲いかかるがマルセが一瞬で爆炎で魔物と人間の死体を一瞬にして燃やし尽くす。
「な、なぁ!なんですの!その化け物みたいな強さの異能は!」
「私の異能は爆炎。高火力で敵を燃やし尽くす。そこら辺の炎とは火力が違うわ。あんただって灰にしようと思えば一瞬で灰にできるわ」
「ば、化け物ですわ。こんなのきいてないですわ!」
イズミは地面に尻もちをつくとゆっくりと後ろずさっていたがマルセはイズミに近づくと
「なぁ。あんたクズシって男知ってる?」
「ク、クズシ?誰ですの?それ?」
「アワレテ村にいた男よ。あなた死体を操る異能なんでしょ?爆発の異能は誰かは知らないけど死体を爆弾にしていたんでしょ?あなた」
マルセはイズミに言うとイズミは不敵に笑いながら
「そ、そんなのやりすぎて覚えていませんし死んだやつのことなんてどうでもいいから覚えていませんわ。それにアワレテ村なんて数ヶ月前のことどうでも良くありませんこと?コウタを追おうとしたら邪魔する奴がいたのでそいつに死体を向けて爆発させたのは確かですがどいつかなんて覚えていませんことよ」
イズミはマルセに言うとマルセはイズミの前に手を出し
「もうしゃべらないで。今楽にしてあげるから」
マルセは爆炎でイズミを殺そうとした時イズミの背後から何かが現れ、マルセに攻撃してくる。マルセはイズミの背後から現れた何かからの攻撃を避け後ろへと後退する。
「あはは。舐めないで欲しいですわ!私にもまだ手はあるんですのよ!私の異能は本来なら量より質なんですわ!こいつならあなたを簡単に」
イズミの背後から現れた男は両手に剣を持っている二刀流の剣士だった。




