ガゼン・ガゼリウス
「うるさい。お前はもう喋らなくていい」
俺は距離を詰めてガゼリウスにマルセの異能、爆炎をぶちかましてやろうと思ったがガゼリウスのやつは後方にバックする。
「そう熱くなるなよ。なんだ?今のやつの知り合いか?確かに僕様はやつの体を爆弾に変えたが僕様はやつを殺してないぞ。殺したのはアキラ様だ」
「アキラのやつが、テンノスケを?なぜだ!」
「そんなもん僕様がしるかよ。僕様は頼まれたら最高に映える爆弾に変えるだけさ。ほんと、アキラ様は最高のお客様だよ」
ガゼリウスが俺にケタケタ笑いながら言うと俺は怒りのままに爆炎を放つ。
「この!この!このぉ!」
「主人様!おちついてください!そんなにうちすぎると」
アルカナが俺に言うが俺はかまわずに爆炎を撃ち続ける。
「バカなやつだ。そんなことをすれば隙だらけだ」
ガゼリウスが俺に触れようとした瞬間俺の前にベックが現れ
「冷静さをかいた男など不要だ。下がっていろ。こいつは俺様が相手をしてやる。この男は王国騎士である俺様が殺すのが常識ってもんさ」
「は?関係ないよ。そいつは俺の親友を殺した。だから俺が」
ベックは俺に後ろ蹴りをかまし、俺は後ろへとふきとぶ。
「ギルマス。そいつのことは頼んだぞ。今のそいつはダメダメだ」
「しょうがないの。引き受けてやるか」
ギルドマスターが俺に言うとベックは腰に装備していた剣を抜きガゼリウスとむきあう。
「おや?おやおやおや?もう交代ですかな?弱いなぁ。アキラ様が本当にこんな弱っちい男を殺したいだなんて拍子抜けもいいとこですわ!あはは!」
ガゼリウスは俺を嘲笑っている瞬間、ガゼリウスの右腕が何故か宙をまう。
「へぇ?」
「社会のゴミが息をするんじゃない。世の中が腐るだろうが」
「はぁ!ぁあ!僕様の!僕様のアートを生み出す神のような腕が!」
ガゼリウスは切断された右腕部分をおさえながらベックを睨む。
「王国の騎士風情が!僕様の腕を切り落としたこと、こ!」
ガゼリウスがベックに向かって叫んだ瞬間、ベックはガゼリウスの両足を斬り落とす。
「あぁぁぁぁぁ!」
「いい感じに仕上がったじゃないか。王国のゴミクズにしてはいい格好だ」
ガゼリウスは地面に転がりながらベックを睨み
「てめぇ、王国で噂のやつだな。もとは王国で人を斬りまくっていた人斬りの通り名を持つ悪魔の騎士、ブライド・ベックだな」
「・・・昔の話だ。それに俺様はもう王国に忠誠を誓っている。裏切れは俺様の体はぱんっ!ってとぶのさ」




