作戦会議
「まぁ俺様の話はどうでもいいや。それよりお前がイツク・コウタか?」
ベック?と呼ばれていた男が言うとギルドマスターは
「ベック。まずは自己紹介がさきじゃ。違うか?」
「そうだったそうだった!すまねぇ。俺様の名はブライド・ベック。アーブルル王国の騎士だ。よろしくな」
アーブルル王国の騎士と聞いて俺は一旦距離をおくとベックは両手をあげて
「何もしやしねぇよ。なんかしたらその場で殺してくれてもいい」
ベックは俺に言うとギルドマスターが
「安心しな。こいつが安全なのは私が保障する。もしコウタに手を出すなら私がこの場で始末する」
ギルドマスターは俺に言うと俺はベックに近づき
「なら俺にアーブルル王国の状態を教えろ。後マシラギ・シナコという女性は生きているか?」
「アーブルル王国について説明するのは構わないぜ。ま、俺様はそのために呼ばれたようなもんだしな!がはは!」
ベックはたからかに笑うとギルドマスターがニヤリとしながら
「うちはなめられんのだけは嫌でね。やられたらやりかえす。それがモットーよ」
「いやいや。それなら帝国をどうにかするべきじゃないか?ここを襲ったのは帝国だし。どの口が言うんだとは思うけど」
俺はギルドマスターに言うとギルドマスターは
「そこらへんはまんべんなくさ。ただ帝国はおおきい組織的なもんだ。今はその時ではない。だがこやつ、ベックと私は昔から交流があってこやつは今の王国の現状に嫌気がさしているらしいからな。じゃからまずはアーブルル王国をどうにかし、ゴールン都市との同盟を結ばせる」
同盟か。あの王様がそんなもんに応じるとは思わないがね。
「がはは!安心したまえコウタ!今の王には期待せずとも弟であらせられるアーブルル・ミカヅキ様がいらっしゃる。あのお方は人格者。俺様みたいなアーブルル王国でずっと掃き溜めにいた俺様を助けてくれるような神様みてぇなお方さ。この話しあいではそれが最優先事項だがな!」
ベックが俺に言った後ギルドマスターが一度咳き込んだ後
「それでは今回君らに集まってもらったのは他でもない。ミカヅキ様を助けるためだ」
ベックが様づけするのはわかるが何でギルドマスターまで?
「なんでギルドマスターがアーブルル王国の王族?を様づけするんだ?」
「礼儀というのもあるが私も彼にかりがあるんじゃ。それに彼の理想は私にとっても好ましいもの。だからこそ今のアーブルル王国もみてはおられん」
ギルドマスターにまで借りをつくっているなんてそのミカヅキってひとはどれだけすごいんだ?




