ギルドマスター
俺たち2人はギルドの前に着くと受付嬢がすでに待っており
「お待ちしておりましたコウタ様、キヅラ様。ギルドマスターがお待ちですので案内いたします」
俺とキヅラは受付嬢に言われた後受付嬢の後に続き、冒険者ギルドの中にあるギルドマスター室とかかれているプレートの前にまで案内される。
「こちらにギルドマスターがおられますのでノックをしてからお入りください。それでは失礼いたします」
受付嬢はそれだけ言った後自分の持ち場に戻っていき、受付嬢が行った後に俺がギルドマスター室のドアをノックする。
コンコンコン
「どうぞはいんな」
俺とキヅラがギルドマスター室に入るとそこには大きめの机に小さな子供体型の子が座っていた。身長140センチくらいかな?
キヅラはギルドマスターの姿を見てため息をつき
「本来ならあなたとはあまり会いたくはないんですけど仲間が呼び出されたならしょうがないので会ってあげます」
「なんで上から目線なのかは知らんがまぁよい。あなたには世話になっているからね。軽口を許可してしんぜよう」
ギルドマスターは俺とキヅラをギルドマスターの座る席とは違う来客用の席に座らせた後書類仕事をしながら
「先日は世話になったね。えーと」
「イツク・コウタです。いえ。こちらこそ俺の問題に巻き込んでしまい申し訳ありません」
俺はギルドマスターに頭を下げるとギルドマスターは
「いやいや。構わないんだよ?何かあった時のためにあるギルドなんだ。うちは自警団もかねているからね。弱い冒険者がダメなのさ。帝国の将軍に簡単に負けた冒険者どもは罰として今は毎日鍛えてやっている。私の信頼できる冒険者を雇ってそいつに見てもらっていると言うわけじゃ」
ギルドマスターが俺たち2人に言うとギルドマスター室のドアがノックされる。
コンコンコンっ!
「お、噂をすればなんとやらね。入りなさいな」
ギルドマスターが言うとドアが勢いよく開けた男がいた。
「がはは!ギルドマスター!俺様に何のようだ?」
ギルドマスター室に入ってきた男は大男で体には銀色の鎧を着ており顔も隠れていたが男っぽい声だったので男だと思う。
「ベックさん。顔を隠したままだと失礼じゃぞ」
「ん?あー。失礼した」
ベックと呼ばれた男?は顔につけていた兜を取ると顔が傷だらけの短い黒髪の男だった。
「がはは!汚いもんみせてわりいな!なんせ顔は傷だらけで!みんな見るとびびっちまうから兜で隠してんだ!」
笑いながら言うベックに対し俺はこいつこれだけの傷を負っていてもメンタルがすごいなと思っていた。




