新たな仲間
テンノスケも俺たちの前から去った後、俺の近くにまでキヅラが来て
「なぁ。私もあんたらの仲間にしてくれないか?」
ん?どうした?前は仲間にならないって言ってたのにどういうかぜのふきまわしだ?
「何が理由があるのか?」
「ええ。私は、自分の異能でもう何百年も生きているの。歳なんてもう数えてないくらいに。歳で死にたいと言うわりには私は死が近づくと死ぬのが怖くなってね。結局自分の異能で若返りをしちまうのさ。それでゴールン都市で何十年も過ごしてきたのに帝国の軍人があんなに暴れたのは久しぶりなのさ。それをとめてくれたのはあんたら。だから私もあいつらを止めて平穏に暮らしたいのさ」
「平穏に暮らしたいか。俺たちといると平穏とはほど遠い生活になるよ。帝国のやつらと別に俺は他の奴らにも狙われているし」
俺はキヅラに言うとキヅラは
「そんなことは気にしないさ。ぜんぶ終わったあとが大事なんだよ。私からすればその道の過程はどうでもいいんだ。結果無事ならそれで万事OK」
キヅラが親指を立てながら言うと俺は
「それじゃとりあえずゴールン都市に戻ろうか。冒険者ギルドの方にも謝罪しに行かないとだしね」
俺がマルセ達に言うとマルセ達は俺の後についてきてゴールン都市へと向かった。
コウタ達がゴールン都市に向かった頃、テンノスケはビルンス村に向かっていたのだがその前にアキラチームと出くわしてしまう。
「こりゃついてないな。僕」
「そうだな。ついてないな。お前はここで俺達と出くわしてしまった。アーブルル王国で大人しくしていれば死なずに済んだものを」
「はは。僕はね前々から君らのことは嫌いだったんだよ!」
アキラがテンノスケに近づきテンノスケに攻撃するとクナンが
「アキラ様。そのようなやつは私にお任せください。アキラ様が手を下すまでもありません」
「いんや。こいつは俺がやる。コウタのやつには仲間ができたんだろ?ならやつをやるのにもてこずるかもしれんからな。少しくらいは運動しておいた方がよかろう」
アキラはクナンともう1人いた仲間、イズミに
「大丈夫ですわクナン。アキラがまけることはありませんもの。それに死体が増えることは私にとって好都合ですわ」
イズミはふてきに笑いながら言うとアキラは
「イズミ。悪いがテンノスケは人間としては原型をとどめることはない。すまないな」
「ふふ。気にせずにおやりなさいな。死体なんていくらでもあるんですから大丈夫ですわ。ただ増えたら嬉しいなという感じですわ」




