爆炎
俺はソンに向けて爆炎の異能を使うとソンの体だけが燃え、爆炎の燃えかすが森に飛び散ったが森が引火するほどの威力はなかった。
「こ、これは、こんなに威力がないものなのか?爆炎って」
「主人様の爆炎は最初だけ爆発力のある炎が出るだけで一瞬だけなのです。ですが森に対してうったりすれば森は燃え尽きますが人がいるから対象にした人が燃えるだけで森には燃えかすが少し落ちるくらいです」
なるほど。通りで目の前にいたソンだけが燃え尽きているわけだ。しかし灰にならなかったのはなぜだ?かなりの威力があったはずだが?
「が、っは。て、め、ぇ。よ、くも、こんな、生かし、て、かえす、と、おも、うな、よ」
全身の皮膚が焼けただれているにも関わらずソンは生きていた。
「な。何で生きて」
「は、はぁ。と、っさに、重力、で、威力を落としたか、が、火力、が、つよ、すぎて、俺っち、の重力、じゃあまり、威力を、軽減、できなか、った。だが、俺っち、は、負けた、わけじゃ、ない。今、潰し」
ソンはセリフの途中で大量に口から吐血する。
「はぁ、はぁ。く、そ、がぁ。体が、う、ごか、ねぇ」
「残念だったなソン。お前の敗因は俺を舐めすぎたことだ。今楽にしてやる」
「か、かっ、か。俺っち、が、死んだ、ところ、で、アキラ、ちゃん、には、かて、ない。だってアキラ、ちゃんの、異能、は」
「くたばるならさっさとくたばりなさい。ソン」
ソンがアキラの異能を言う前にまた新たに男が俺たちの前に現れ、男はソンの首をふみつぶしソンを殺す。
「お前、なんで。何でクラスメイトを殺し」
「まだそんな甘いことを言っているんですかコウタ。君には一応感謝しているんですよ。この下品な男を始末してくれましたから」
男は俺に言うと俺は男の名前をいう。
「ミタ・クナン。お前がそんな男だとは思わなかったよ。興味もなかったが」
「そんな男だと思わなかったと言われても。私もあなたに毛ほどの興味もありませんでしたし勝手に私という存在を認識しないでもらいたい。私はアキラ様の為なら何でもします。クラスメイト殺しだろうが何だろうが。この世界に来る前にも邪魔な奴らは怪我をさせまくったりアキラ様に近づけないよう追い込んだりしていたので殺しなんて今更です」
クナンは俺に言った後俺から視界を外し、チウルスを狙う。
「な!」
「戦いの場に子供を連れてくるなどバカの極みです。人質にさせてもらいます」
ゆ、油断した!このままではチウルスがさらわれてしまう。
「チウルス!」
「コウタにいちゃん!」
チウルスが俺を見て叫ぶとチウルスがクナンとぶつかる前に炎の球が地面に落ちる。
「私の可愛い仲間と尊敬する仲間を襲っている不届きものはあなたかしら?」




