俺たちのこれから
シナコと話をし、帰らないことを決めた俺たちはしばらくゴールン都市で過ごしているとヘブルスとの約束の日の前の日くらいにナギサは俺たちのもとにきて
「コウタ!生きてるみんなに聞いてきたわよ!私のできる範囲でだけど」
「そうか。それで?他の奴らはなんて?」
俺はナギサに聞くとナギサは俺の手を握り
「もちろんみんな帰るって!コウタとシナコはどうするの?」
「俺たち二人はこの世界に残る」
「......そう。コウタとはこの世界に来てから結構しゃべったけど私はコウタのこと嫌いじゃなかったよ!」
「そうだな。俺もお前はバカだけど嫌いじゃなかったよ。ま、もとの世界に帰っても達者でな」
俺はナギサに言った後ナギサとは別れ、その後にシナコが俺のところにまで来た。
「コウタ。ナギサちゃんはどうするって?」
「みんなもとの世界に帰るってさ。ま、帰れるなら普通はそうかもしれないな」
俺はシナコに言うとシナコは軽く笑い
「そうね。確かに普通じゃないかも。でもわりと私はこの世界の生活気に入ってるし。それにコウタとも長く過ごせてないからこれからは長いこと一緒にいたいな」
シナコは俺に言うと俺は「お、おう」とシナコに言う。そう素直にこられると照れちまうな。
俺とシナコはそのあと別れていつも通りに過ごした翌日、俺の夢にヘブルスがでてきた。なんで夢ってわかったかは正直わからんがふわっとした感覚があるから多分これは夢だと思う。
「コウタさん。答えは決まりましたか?」
「ああ。決まったよ。俺とシナコ以外の生きている奴らはもとの世界に帰してやってくれ」
「わかりました。ではこちらであとは済ませておくのでコウタさん。これでお別れです」
お別れって。時の神になったからには仕方ないが他の奴らの場所はわかるのか?
「心配しないで下さい。異世界から来た人達に逆にもとの世界に召喚する感じで行うので私がもう送り込もうとすればできます。コウタさん。最後にこれをおくっておきます」
ヘブルスは俺の前に手を向け、数秒後、俺の体に懐かしい感覚が戻ってくる。これってまさか
「アルカナはもう時の空間で魂だけの存在になりました。そしてその時にこれをとっておきました。この世界に残るなら入りますよね。呪い喰い」
ヘブルスが俺の体に送り込んだのは俺が長い間使っていた異能、呪い喰いだった。
「ありがとうな。ヘブルス。みんなのこと頼んだ。呪い喰い、ありがたく使わせてもらうよ」
俺はヘブルスに言った後ヘブルスは夢の中から消え、ヘブルスが消えた瞬間俺は起きた。
体の感覚、これはやっぱり呪い喰いだ。ヘブルス。最後に渡してくれてありがとうな。俺はこのレア異能を使ってエンテイア王国を俺の思うような王国にしてみせる。
俺は自分にそう言い聞かせた後、俺は身支度を済ませゴールン都市の泊まっている部屋から出た。
俺はこのレア異能、呪い喰いを使い、シナコやマルセ達と共に王国をよき国にしよう!
俺の新たな異世界生活はここからだ!




