今後の異世界生活
バローが仕事に戻った後、ギルマスもバローの後を追い、俺はギルドから出るとそこには見知った顔のやつが待っていた。
「お前は」
「コウタ!私よ!ナギサよ!」
知ってるよ。なんでここにきてるんだ?まぁギルドにいると思って顔を出したんだがいないからどっか別の場所にいるかと。
「ナギサ。他のやつはどうした?」
「ふふん。他のみんなはどこか?それはコウタなら簡単にわかるでしょ?」
わかるわけないやん。久しぶりに会ったのにこいつなんかテンションがおかしくて会話しにくいな。
「そんなんわかるわけないから聞いてるだろ。それで?他の奴らは?」
「ばかねコウタ。そう何度も同じことを聞くとバカみたいに思われるわよ!」
こいつみたいなバカにバカって言われんのは一番癪だな。確かにバカっちゃだけど
「まぁいい。ナギサ。他の奴らに会うなら言っといてくれ。もとの世界に帰りたいかと。それで返事はお前が聞いてきて俺がいつもとまってる宿屋に報告しにこい。俺は数日はゴールン都市にいるから」
俺はナギサにいうとナギサは「了解!」と元気よく言って俺の前からさる。
何しにきたんだあいつは。
俺はナギサと別れた後に宿に戻ると
「コウタさん。シナコが起きましたよ」
「本当か!?わかった。ありがとうなマルセ」
宿屋に入ってすぐマルセからの報告を聞いた俺はシナコの泊まっている部屋の扉をノックする。
「シナコ。俺だ。コウタだ」
「コウタ?入ってきてもいいよ」
シナコが部屋の中から俺に言うと俺はシナコの泊まる部屋に入る。
「シナコ!大丈夫だったか?」
「大丈夫?何が?今は宿屋にいるから当たり前だよ。何言ってるのコウタ」
シナコは笑顔で言うが魔王に捕まった時のこと覚えてないのか?
「シナコ。お前は魔王軍に捕まってて」
「私が?魔王軍に?ないない。それはないよコウタ。冗談でも私が魔王軍に捕まってたとか捕虜とか言わないほうがいいよ。私そんな記憶ないから」
「......じゃいつからのことなら覚えてるんだ?」
俺はシナコに聞くとシナコは
「そんなことはどうでもいいじゃない」
「あまりどうでもよくないけどシナコがそういうなら。じゃシナコ。お前に言わないとダメなことがあるんだがもしもとの世界に帰れるならどうする?」
俺はシナコに聞くとシナコは
「もちろん私はコウタのいるところに残るよ。私とコウタの中じゃない。今更おいていったりはしないわ」
「でもお前には家族が」
俺がシナコに言うとシナコは俺の口を指でふさぎ
「それは野暮ってものよコウタ。それに母さんならわかってくれるわ」
シナコは俺に言った後、俺はシナコに笑顔を向けていた。




