最後の戦い
オンキが塞いでいた扉が開いた後、オンキの異能によって操られていた魔族の死体も消滅し、俺たちは扉の先に進もうとした時、俺たちのもとにキヅラ達が合流した。
「待たせたわねコウタさん。コムルクス達は無事に始末したわよ」
「俺様っちもメキサのやろうは始末した」
そうか。みんなやることはもうやったわけだ。それじゃあとはアルカナを倒せば終わりだな。
俺が少しかんしょうに浸っているとカンダは一人で扉の奥へ進む。
「悪いが強き俺はお前らとは共闘するつもりはもうとうない。帝王スメラギ様の仇討ちは強き俺一人でやる」
カンダは奥に先に向かった後、俺たちは急いでカンダの後をおう。一人で先に行くのは危険だ。相手はあのアルカナだぞ。何もないわけがない。何もないにしてもやつは実力がありすぎる。カンダは冷静な状態じゃない。でなければ一人で突っ込むなんて。
俺たちがアルカナがいるであろう、奥の部屋に入るとそこにはまだ1分もたっていないのにカンダはすでにもう瀕死の状態だった。
「ぐ、ぉ。こんなこと、が、あり、えん。強き俺が、こんな」
「あら?まだそんなことを言っているの?そんなこと言ってるうちは私には勝てないとまだ理解できないのかしら?まぁいいわ。あなたみたいなつまらない存在、不愉快にしかならないから殺してあげる」
アルカナはカンダにとどめをさそうとした瞬間、スルカは異能を使い、カンダと俺の位置を入れ替える。
「あら。これはコウタさん。早速死にに来たのかしら?」
「そんなわけないだろ。スルカの行動に俺も驚いているがお前の攻撃を防げるのは俺くらいだろうしな」
俺はアルカナの攻撃を防御糸で防ぐ。
「あらあら。魔王の力をかりてそんな見苦しい真似をするんですね。呪い喰いの劣化版のようなことを」
「そりゃお前を倒すためならなんでも使うさ。帝国があんな状態になったのも俺の責任でもある。お前のことを信用していた俺のな」
俺は今度はアルカナに貫通糸を飛ばしたがやつは知らぬうちに俺の攻撃を避けていた。
「それが時とばしの異能か?」
「ふふ。よくわかりましたね。そうですよ。これが帝国を滅ぼすときにもっとも使った異能。時とばしさ。この異能を使えば私はコウタさん達より先の時間へいける。だから」
アルカナがそこまで言った瞬間、アルカナの片腕にきりきずが入っていた。
「!?まさか。そんな」
「アルカナ。あなたを始末しに来ました。私の異能を使って悪さをしたこと。後悔させてあげますよ」




