オンキ
「そうだ。早くわしを殺しに来い。わしは能力をとめれん。だからはやく」
「うるさいわね。なら私がとどめをさしてあげるわ」
俺とカンダで魔族の死体をきりきざんでいるとマルセが前に出て、オンキの体に爆炎をあびせようとする。
「やっと、わしを殺してくれるのか。ありがたい」
「っ!あまりそういうこといわないでよ!ころしづらいじゃない!」
マルセはオンキに爆炎をあびせたがオンキの体に大したダメージはなかった。
「私の爆炎が、効かない!?」
「勘弁してくれ。わしはこれでも魔王、スペルタクス様直属の配下なんだぞ?そのわしのことをそんな爆炎如きで殺せると?殺そうとするならもっと殺す気でこいや!」
オンキはさっきとは違いさっきを向けながらマルセに言うと
「そうですか。ならお望みどおり何発もくらわせてあげるよ!」
マルセはオンキに何発も爆炎をあびせるがオンキは全くダメージを受けていない。しかしなんでだ?マルセの異能は呪い喰いで喰われた後さらに強くなっているはず。なのになんで。
「お前は本当にわしを殺す気があるのか?わしにダメージを与えるつもりはないだろ?全然お前の攻撃で死ねる気がしないんだが?」
オンキはマルセを煽るがマルセはオンキに何を言われようと爆炎をくらわせつづける。
「なんで、私の、爆炎が、きかな」
「わしの体は異能はあまり聞きにくい体質になっている。スペルタクス様の配下であるわしがそう簡単にやられては困るからな。お前ら人間の異能がどれだけ強化されようがかすり傷にしかならんな」
オンキはマルセに言った後オンキのとりついている扉から腕が生え、扉から生えた腕にマルセは殴られ、地面に叩きつけられる。
「っぐ!」
マルセが地面に叩きつけられた瞬間、オンキの能力により地面に倒れていた魔族の死体がゆっくり起き上がりマルセに向かっておそいかかる。
おかしい。さっきから俺とカンダで魔族の死体を斬り刻んでほとんどなくなっているはずなのに数が全然減っていない。むしろ増えているような?
「あの女、アルカナがな。どうやらお前らが死体をバラバラにした後他の我が同胞と死体がある位置を入れ替えしているらしい。魔族の死体はたくさんある。それをやつは利用して有効活用とか言って使っているんだ。わしは本当にやつが嫌いだ。こんな死人にむちをうつようなやり方をするやつは。だがもっと嫌いなのはこの状況をとめられないわし自身だ」
オンキは悔しそうな目で俺をみた後俺に向かって扉から生えた手を伸ばしてきた。




