コムルクス
「捕まえたわ」
「ふん。腕を掴めばおいらがどうにかできるとでも?」
「もちろん。私の異能、わかってるでしょ?」
キヅラが言った瞬間コムルクスの体から若さ、生命エネルギーが吸われていく。
「な、っああぁ!」
「私の異能、知ってるでしょ?生命エネルギーを吸うか、もしくは与えるか。お前には感謝しているわよ。最近みんな深傷をおうことが多かったから生命エネルギーがもうそこをつきそうだったのよ。最低限のレベルだけど協力感謝するわ。おかげでかなり余裕ができたわ」
「ふ、ざけるな。そん、な」
コムルクスはよぼよぼのじいさんくらいにふけると自分で立ちあがることもできなくなったのか地面に倒れる。
「はぁ、はぁ。こ、こんな、ばかな、お、おいらは、こんな、ところ、で。まだ、何も、できて」
コムルクスは息絶え絶えで言うとキヅラはコムルクスに近づき
「それじゃ私らは先に行かないとだから。お前はゆっくり休むといい」
「い、嫌だ。お、おいらは、まだ死に、た、く」
キヅラはコムルクスの胸部に剣を突き刺すとコムルクスは静かに息をひきとった。
「それじゃ始末は終わったから次に行きましょう。スルカ」
「そうですね。早くコウタさん達に追いつかないと」
キヅラとスルカが話しているとそこに二人、メキサと戦ったマリネットとコロックが合流した。
「二人とも無事だったか」
「それはお互い様ってやつよ。メキサのやつは殺したの?」
「ああ。俺様っちらで殺したよ。マリネットがいてくれて助かったぜ」
コロックはマリネットに言うとマリネットは少し照れながら
「そんなことはありませんよ。コロックさんもお強かったです。あれで異能が長生き?でしたっけ。それなのが勿体無いと思うくらいです」
「はは。そりゃどうも。俺様っち達は先に進むがお前ら二人はどうする?」
コロックはキヅラとスルカに聞くと二人は
「もちろん急いでコウタさん達の後を追うよ。アルカナの部下はもういるかどうかは知らないけどね」
「それに関してなら大丈夫だと思うぞ。アルカナの主要的な幹部はコムルクスとメキサの二人だからな。新しいやつをつくっていたとしてもそんな強くはないだろうさ。なんせ帝国に行った際にアルカナが部下にした奴らはことごとく弱すぎではなく強くもない中途半端なやつだったからな」
コロックはキヅラに言うとキヅラは
「それもそうね。それじゃゆっくりとは行かずとも多少は急ぎましょう。強いやつはいないと思っても何か嫌な予感もするしね」
キヅラはコロック達に言うと四人は早めに歩きながらコウタ達をおった。




