最終決戦へ
「ソウガはお前らを見送りに来た。下手をすれば全員とは会えないかもしれないからな」
「不吉なことを言うなよとはいいたいが相手が相手だからな。せいぜい頑張るさ」
俺はソウガに言うとソウガは
「ソウガはクマン達となんとかするさ。まだクマンは目覚めてないけどな。だがこれからはこの帝国はカタグリ組が主体になると思うよ。なんせ帝王がなくなりラウンズも半分いなくなった。カンダも帰って来れば無事にカタグリ組の帝国になってしまうけどな」
ソウガは軽く笑いながらいう。こいつもカンダがもとカタグリ組って知っていたのか。
「ソウガは帝王の側近とやらになってからのやつは知らないけど組にいた頃のやつはソウガは結構気に入っていたからな。あいつはあいつで強かったし」
「お前カンダとは仲がよかったのか?」
「よかったというか戦う相手としてはソウガはあいつのことを気に入っていただけだよ。ま、無事に戻ってきてくれよ。ソウガはなるべく帝国の城をなおしておくからな」
ソウガはそれだけ言うと俺の前から去っていき、俺たちはエンテイア王国に向かうために帝国から出た。
今回もゴールン都市にはよらずにエンテイア王国に向かう。今回は俺たちで短期決戦だ。道中でカンダとも合流し、帝国に向かう際に多く現れた魔物もあまり襲ってはこなかった。アルカナのやつもう配下をつくるのはやめたんだろうか?まぁことごとく俺たちにやられていたんじゃもう用意するだけ無駄だろうな。帝国のあれも多分この時とばしの呪いもちを呪い喰いで喰うための時間稼ぎのためにああしたんだろうからな。
「コウタさん。今回はあまり敵は襲ってこなかったですね」
「そうだな。だがそれだけ次の戦いは最後の決戦ってわけだ。結局シナコのことも探せなかったからな」
俺はマルセ達も大事だがシナコのことも大事だ。前にエンテイア王国に魔王を討伐しに行ったのもシナコを助けるため。だがこの前はシナコを探す前に城を追い出されてしまった。嫌な予感もするし早く王国に向かわないと。
王国付近にまで着くと俺のよく知っている和服を着た女が立っていた。
「これはこれはコウタさん。待っていたでありんすよ。城でアルカナ様がお待ちでありんす。早く行くでありんすよ。コウタさん以外は残ってもらうでありんすが」
俺たちの前に現れた女、色欲のメキサが俺たちに言うとコロックは俺たちの前に立ち
「コウタ。こいつは俺様っちがやる。だから早くいけ」
「......わかった。死ぬんじゃないよ!」




