マーズ 2
「なるほど。ならもう小さくならないわけだ。なおのことやりやすいな」
俺はマーズに対し身構えるとマルセも前に出て
「コウタさん。私も戦います。炎系なら私の異能でなんとか戦えますから」
「......そうか。だけどあまり無茶はしないでくれよ。あれは異能じゃなくて能力だ。だから気をつけて戦うんだぞ」
俺はマルセに言うとマルセは首を縦にふり、かまえる。
「コウタさんは強いから倒せないとは思っていますがまさか弱い方が加勢にくるとは。私としては嬉しいですよ」
「失礼なやつだな。私の異能でぶっとばしてあげる」
マルセはマーズに接近するとマーズは手を前に出す。
「灼熱の炎」
マーズは手の先から炎のレーザー的なものをとばす。
「爆炎!」
マルセはマーズの攻撃をうけとめ、爆炎で相殺したがうけとめた手がかなりの火傷を負っていた。
「マルセ。やっぱり俺が一人で」
「いいえコウタさん。逆に私一人でやらせてください。でないとさっきみたいな攻撃はコウタさんじゃ避けれてもとめることはできませんよね?」
マルセは俺にいうが確かに俺の爆炎はあくまでマルセの劣化版。だからさっきの攻撃をされても俺じゃ多分受けとめはきれない。
「......本当に無茶はするなよ」
「それは約束できないけどでも勝つことだけは保証します」
俺はチウルスのいるところにまで下がり、チウルス達といたカンダは
「コウタ。一体何のつもりだ?お前が戦うのを止めるなら強き俺が」
「やめておけ。お前が言っても邪魔なだけ。それほどにやつの炎は強い。マルセでないとうけとめきれないだろう。マリネットの糸でもとめれて数発だと思う」
「そ、そうですね。確かに私もそう思います」
マリネットも俺の隣にきてカンダに言うがカンダは
「お前、あの程度のやつなら強気俺とお前でやれば」
「二人でやって共倒れしたらどうする。それに言ったはずだ。俺ではあの炎はとめれても数回だと」
「バカなやつだな。強き俺とお前がいればあんな攻撃避けるなど造作も」
カンダが喋っている時にマーズは
「炎柱」
カンダの足元に赤い円状のマークが出現し、そこに高熱の炎の柱がたつ。
「そこの人は私のことをなめすぎていたようですね。私があまりに安直すぎる攻撃をそう何度もすると思ってもらっては」
「そうだな。カンダはなめすぎだ。けど仲間になった人をそう簡単にやらせるわけにはいかないよ」
俺はマーズに言うとカンダは少し離れた場所に移動していた。
「......なるほど。何をしたかは知りませんがそういうことができるのは分かりました」




