帝国の崩壊
泣きながら言うカンダに対し俺は
「そうか。それは、やりきれないな」
「もちろん強き俺は帝王様が殺された後怒りのままにだがやつに攻撃したがやつは、飽きた、と言って俺を気絶させ、そこからの記憶はない。起きたらもうこの状態で遠くからお前らの姿が見えたから強き俺はここまできた」
俺たちが来るだけの時間でそれを。それにアルカナのやつ、スメラギには俺を通してあっていたはずなのに簡単に殺すんだな。それは他のラウンズに対しても同じか。
「アルカナめ。まさかここまでやるとは」
「ふん。強き俺の知るところではない。だが帝王様の仇撃ちはやらせてもらうぞ。そうでなければ帝王様に、サマにも顔向けできん」
カンダはでかい剣を装備しながら言う。あれだけの攻撃を受けながらあの武器が無事なのは何故かはわからんが。アルカナが切断糸を使ったならあの剣もきれてしまうはずでは?
「その剣はなんで無事なんだ?アルカナの糸の攻撃を受けたなら傷がついていてもおかしくないと思うんだが」
「この剣は異能が効かない特殊な剣なんだ。強き俺が右方の座に着いた際に帝王様より頂いた。だからやつの異能や魔族の能力は効かないんだ」
そんな武器があるのか。この世界には。
「イツク・コウタ。頼む。俺に、強き俺にチャンスをくれ。アルカナを殺す機会を」
カンダが俺に言った後俺たちの前にゆっくり近づいてくる人影があった。
「そこにいるのは誰だ!」
「おや。バレてしまいましたか。仕方ありませんね。私はアルカナ様の配下に加えていただいたものです。名はマーズと言います。以後お見知りおきを」
マーズと名乗った赤い紙が特徴で背中に細長い剣を装備しているか男が言う。
あいつあんな長い武器を持ちながらどうやってここまで
「あ、なんでみなさん私に気づかなかったのが驚いているんでしょう?ではネタバラシをしてあげましょう。こういうことです」
マーズは指を鳴らすとまた俺たちの前から一瞬で消える。
な、まさか転移の異能じゃ
「残念。私はここですよ」
俺の足元から声がしたかと思えばそこから急にマーズが現れ
「!?」
「まずは一人、やらせていただきます」
マーズは細長い剣を振りかぶりながら俺の前に現れ、現れた瞬間に剣を振りおろす。
「っらぁ!」
「おっと」
俺はすんでのところで防御の糸を張ってやつの攻撃を防ぐ。あっぶねー。まじでびっくりした。
「今のを防ぐとはなかなかですね。流石はボルドジーニ達を倒しただけのことはあります。私も勝てるかは分かりませんが全力でお相手させていただきます」




