最悪の事態
アルカナはそう言った後瞬時に俺たちの前から消え、俺はアルカナが髪を掴みながらひきずってきた子を背中に背負い、城の中に入るとそこはもはや地獄絵図だった。
床は血に塗れ帝国の兵士達はバラバラの死体や上半身と下半身が転がっている死体、さらには盾に使われた死体などたくさんあった。
「こんな、馬鹿な。こんなことがあっていいのか?それよりギンゴ達は」
俺たちは城の奥に進んでいき、奥に進むごとに死体はたくさん増えていた。
これじゃもう帝国は戦力としては。それに今後の復興とかも大変じゃ
「やっときたのか。お前ら」
俺たちが城の中を進んでいるとでかい扉の前に体中が血まみれになっている男がいた。
「お前は確か」
「強き俺は右方のカンダだ。中にギンゴとキングールがいる。二人もかなり重傷だ」
俺たちはカンダにつれられ王の間に入るとそこはまさに地獄絵図、としか言えない。キングールは地面に仰向けに倒れ、ギンゴはバラバラで生首しか残っていなかった。それに王が、スメラギが座っていた場所には
「あ、あれは、あれは、まさか」
「何も言うな。強き俺もだめだよ。もう、終わりだ。帝国は。帝王様は、スメラギ帝王様は」
ま、待てよ。嘘だろ?帝国のラウンズは半分になっていたとはいえ右方のカンダ、左方のサマがいたのに
「強き俺がいてサマもいたのに。サマは殺され、強き俺は帝王様に生かされた。強き俺を庇ってスメラギ帝王様は死んだんだ」
カンダは地面を殴りながら言うと俺は
「何があったか、教えてくれないか?」
「......わかった。強き俺なりに話そう。何があったか」
カンダは絶望の表情で俺を見た後、何があったかの説明する。
「まずはコロックが時とばしの呪いもち、ヘブルス。奴を連れてきたのまではよかった。そして帝王様も何が起こるとわかっていたのだろう。強き俺にヘブルスの護衛を任せた。そしてその数分後にあの女、アルカナが攻めてきたのだ。王の間で報告にきていた変装のキングあらためキングール、コウオの二人はやつと交戦したが全くはがたたず、数分でそこに転がっている状態になった。そしてサマのやつもやつに挑んだが見えない糸のような糸で弄ばれるように殺された。そして次にヘブルスの護衛をしていた強き俺を狙い、俺はやつと戦った。体が血まみれなのはそのせいだ。そして、ヘブルスはあっという間に呪いをアルカナに喰われ、呪いを喰ったアルカナはニヤリと笑ったあと俺の体をバラバラにしようとしたが俺の前にたったスメラギ帝王様が俺を庇ってそれをくらい、バラバラに」




