再び帝国へ
「コウタさんが少し寝過ぎていたのもあるのでさらに急ぎになりました。急ぎましょう」
マルセは説明しながらも急ぐのを強調してくる。わかったから。急ぐから。
「その前に着替えるから一旦部屋から出てくれ。支度ができたら外に出るから」
「わかりました。後帝国組は先に帝国に向かいましたよ。傷が治ってない奴らも帝国の軍人が背負って連れて行きました。ギンゴが負傷したラウンズの方を警護しながら急ぎで帝国に向かうと言っていました」
ギンゴが先に向かったのか。それにラウンズの奴らも一緒ならなんとかなるだろ。プルークのやつも負傷はしているだろうが動けるだうしな。
「では私達は外で待っていますからできるだけ早く出てきてください」
マルセとチウルスは先に部屋から出ていくと俺は急いで着替えと支度をして外に出る。
「コウタさん。準備はばんたんですか」
「ああ。後準備まんたんだ。いつでもいける。さぁ。最後の呪いもちを助けに行こうか」
俺はマルセ、チウルスの三人でキヅラ達のいる拠点の入り口に向かい、合流した後すぐに帝国に向かう。
帝国に向かう際、魔物が何故かたくさんいたが俺たちは余裕で始末して行くが、二日後、もう少しで帝国だと思うところででかい魔物が大量発生していた。これは一体どういうことだ?
「なんで魔物がこんなに?帝国はそんな魔物が溢れるようそは」
「それがあるんだよ。私って言うね」
俺たちの前に魔物を従えるように一人の人の形をした男が現れた。普通の人と違うのはやたらと筋肉がデカく背中には魔族ほどのでかい羽ではないが小さな羽が生えていた。
「俺様の名はボルドジーニ。アルカナによって力を与えられた人間だ。そして」
ボルドジーニと名乗った男は手を前に出すとその手には何かが握られていた。
「その握ってるもんはなんだ!」
「うるせぇ。俺様に命令するんじゃねぇよ。今見せてやるから待ってろ」
手に握っていた何かが急に紫色に変色したかと思えば巨大な石の魔物へと姿を変える。
「これが俺様の能力。ものを魔物にかえる能力だ。俺様さえいればお前ら如きアルカナぬは近づけん」
「逆にお前さえ殺してしまえば魔物は増えないということだな?」
俺はボルドジーニのはいごをとると糸の異能を使ってボルドジーニに攻撃する。
「あ、あれは!私の糸の異能!コウタさん使えるようになったんですね!」
マリネットは俺の異能を見て嬉しそうにしていたがボルドジーニには俺の攻撃は避けられた。
「俺様をなめているのか。そんな攻撃当たるわけないだろ」




