コロックからの情報
メキサの能力、他人の皮を奪いとる能力か。本当に厄介だな。あいつの能力は触れたらほぼ終わり。さらには実力者でもある。
「サナギリは魔王スペルタクスから血を得ていて魔族の使う能力もつかえた。だからメキサには勝てるようなやつだった。でもメキサが触れた瞬間、サナギリの全身の皮膚がはがされ死んだ」
「能力で、殺された、か。なら納得するしかないんだろうな。どれだけ強かろうと能力が強ければそれだけで状況をひっくりかえせるからな」
ギンゴは握り拳を作りながら言った後、コロックは
「ちなみにもと大臣とやらも死んだ。いや、殺されたよ。サナギリが奴らに挑んだ理由も大臣が殺されたからだ。いつ殺されたかもわからないとサナギリは言っていた。だからこそあいつはそんな自分が許せなかったこともあって魔王の言葉より自分の我を通したんだろう。俺様っちにはとめることはできなかった。覚悟を決めた奴の行動をな」
コロックはサナギリについて言った後、ギンゴは一人外へと出ていく。
「ギンゴ!」
「待ちなさいコウタ。あいつは私が追いかけるわ。あんたはコロックから話を聞いていなさい」
キヅラは俺に言った後、ギンゴのことを追いかけるために外に出る。
「まずは連れてくる予定だったサナギリについて話したが次の話の方が大事だ。アルカナが次の目的とすることだ。やつはまず戦力を整えるだろうがやつとしては第一にやることがある。コウタ。お前ならわかるだろ?」
俺ならわかる?一体どういうことだ?アルカナがまずとる行動?そんなの......
「ま、まさか」
「あっているかはしらないがそうだな。やつが向かうのは呪いもちのいるところ。帝国だ」
帝国に呪いもち?だがそれはセフスが
「まさかセフス以外にも?」
「そういうことなんだろうな。今行けば呪いもちはいるらしいぞ。なんせ魔王スペルタクスは最後の一人を隠していたらしいからな。だがスペルタクスが死んだ今、最後の呪いもちは自由に動けるようになった。封印をとかれたわけだ。そいつについても色々聞いているからはなすぞ」
コロックはそこまで言うとまた一息ついた後
「呪いもちの名はヘブルス。異能は時とばし。文字通り時を飛ばす。呪いもちで制御できない状態の時はやつは急に自身のいる場所の周囲の時を飛ばす。そうだな。キヅラの異能の強化のような劣化のようなそんな異能とやつは言っていた。だが時とばしを呪い喰いで喰い使えるようになればアルカナはさらに手が負えなくなる。だからやつにとられる前に俺様っちらでとめるぜ」




