負傷
「ギ、ギンゴ様!コウタ殿に会わせろという方が」
「なんでここに帝国軍人が?」
俺はギンゴに聞くとギンゴは
「拙者達が拠点から出ている間の防衛を任せていたんだ。安心しろ。こいつらは実力のある軍人達だ」
ギンゴが言った後俺たちのいた部屋に傷だらけの見覚えのある男が入ってきた。
「お前は」
「よ、よぉ。お、俺様っちはコロック。お前らの、味方、だ」
傷だらけのコロックは俺たちに言うとマルセがコロックの前に立ち、手を前に出す。
「マルセ、何を」
「コウタさん。この人は危険です。ですから今私が殺しま」
「待てマルセ。話を聞いてやろう。そんな急に殺したらお前が可哀想だ」
「......コウタさんが言うならわかりました。でも手は前に出しておきます」
マルセはいつでも異能を使えるように手を前に出しておいた後コロックが
「わ、わりぃな。俺様、っちも、今あんまり、余裕なくて、な。キ、ヅラ。異能で、傷を戻して、くれないか?」
「......仕方ないわね。あんたが根っからの悪人じゃないことはわかってるからやってあげるわよ。ま、したことに対しての罪は償ってもらうけど」
「か、かまわねぇさ。親友のいないこの世界に、俺様っちは、もう、未練はない。未練が、あるとすれば、メキサのやろうを、殺せないこと、ぐらいさ」
コロックはキヅラに言った後、キヅラはコロックに近づき、コロックが深傷をおうまえの状態にまで戻す。
「助かった。ありがとなキヅラ」
「かまわないわよ。それより早く用件を話しなさいよ。あんたほどのやつがただそんな深傷を負ってここまできたわけじゃないでしょ?」
キヅラはコロックに言うとコロックは
「あたりめぇだろ。俺様っちがこんな深傷をおってくるわけねぇだろ。ま、無理しなきゃよかったんだけどな」
コロックは何気ない表情で言った後、一息ついた後
「まずは、俺様っちが魔王に頼まれていたことをお前らに話す。理由はお前らに関係があるからだ。まず一つ、仲間として連れてくるはずだった帝国のもと大臣の護衛、サナギリ・ラコウはあいつらに殺された」
コロックが淡々というとギンゴが
「バカをいいなさんな。帝国のもと大臣の護衛、サナギリ・ラコウはかなりの強者と言われていたんだぜ。そんなやつが」
「やられたのさ。それだけあいつは、メキサは強いんだよ」
コロックは強めにいうとギンゴは納得のいかない顔をしていた。
「納得できないのもよくわかる。だがメキサの、あの能力は実に厄介だ。どれだけ味方が強かろうとやつ肌に触れて終えばそいつを殺せるのだから」




