サナギリの異能と能力
サナギリは全身が黒くなった体でアルカナに突っ込み、アルカナはまた指先から糸をとばし先程と同様にサナギリに糸が当たると糸の先端は爆発する。
「同じ手でやられるとは。最強の剣士ってのもどうやら頭が残念なやつだったみたいだ」
アルカナがサナギリに対し言うとサナギリは爆発をものともせずにアルカナに対し接近していく。
「何!?」
「我の体には魔族の血も流れている。そして魔族の血を得てえた能力は鋼鉄化。我の体は誰よりも、どんなものよりも硬い硬質になる。そして」
サナギリはアルカナの前にまで接近し、振りかぶると手の先が黒い刃物へと変化する。
「こうやって体の一部を刃物に変えることもできる。これこそ我の能力だ!」
サナギリはアルカナに斬りかかったがその前にメキサがサナギリの前に立つ。サナギリの攻撃をメキサは扇子でうけとめる。
「なんだと!我の鋼鉄の刃を」
「そんなものどうとでもなりんす、と言いたいところでありんすがこれはなかなかしんどいでありんすね」
メキサはギリギリでうけとめているとアルカナは
「メキサ。無理はしなくていいんだぞ。そいつの攻撃はなかなか強い。最強を自称するのも納得できる。だが私には届かないよ。それにメキサ。あんたの前に人が立てば」
「そうでありんすね。もうこいつは終わりでありんすよ。まぁよくやった方だと褒めてあげるでありんす」
メキサはサナギリに片手で触れるとサナギリの皮膚は剥がれ骨だけの状態になる。骨だけになったサナギリの体にメキサは扇子で攻撃し、サナギリの骨をバラバラに砕いた。
「お前、コロックとかいうやつだったでありんすか?仲間を見殺しとは酷いでありんすね」
「仲間?俺様っちにそんなやつはもういないよ。俺様っちの親友は前の勇者だけだ」
コロックはバラバラに砕かれたサナギリの骨を見ながら言うとメキサはサナギリの皮膚をどこかに収納し、収納した場所から何かをとりだす。
「前の勇者とはこいつでありんすか?」
メキサが被った皮膚を見てコロックは怒りをあらわにし、メキサに向かって
「貴様。俺様っちを怒らせる気まんまんだろ。まさか俺様っちの親友を」
「いやぁ。久しぶりだね。親友。僕だよ?勇者だよ?忘れたのかい?」
メキサはコロックの親友である勇者の皮膚をかぶりコロックは勇者に斬りかかると
「おいおい。やめなよ。君じゃ僕には勝てない。もう魔王も死んだんだ。魔王から得た力はしんでいるだろう?」
「魔王の力がなくなろうが魔族の血を得てえた能力がある。それでお前を殺す」




