最強の魔王
スペルタクスはゆっくりメキサとコムルクスに近づいていくと二人はすでにたいせいをたてなおしていた。
「あいつには随分とでかい借りができたな。メキサ」
「そうでありんすね。でも魔王があの能力を使うとは予想していなかったでありんす。あの能力は拷問でしか主に使っていなかったから使うとは予想できなんだでありんした。コウタには悪いことをしたでありんす」
メキサはコムルクスから扇子を受け取ると扇子を構え、コムルクスは手にメリケンサックをはめる。
「いやはやあの人間が稼いだ数分でここまでたてなおすとは。褒めてやろう」
「あんたに褒められても嬉しくないでありんす。でもさっさとくたばってくれたらわっちらは嬉しいでありんすよ」
メキサはスペルタクスを睨みながら言うとスペルタクスは憐れむような目で二人を見て
「我は貴様らに寛大な処置をしてやったというのにこうも嫌われているとは。悲しくて悲しくて本当に貴様らを」
スペルタクスは一気に距離を詰めるとメキサの顔面を掴み、地面に叩きつけた。
「我は殺したくない優秀な部下を殺さねばならんこと。これよりも深い絶望はない。オンキも我に尽くしてくれているというのになぜ貴様らは」
「おいら達には主君がいる。だからこそお前のような器の小さなこものにつかえるきはない」
「この魔王たる我をこものよばわりとは。本当によく回る口だ!」
スペルタクスはコムルクスの顔を掴むがコムルクスは負けじとスペルタクスの腕を殴る。
「おいらは、簡単、には」
「そうか。そんなに無様を晒したいのか。ならば好きなだけやらせてやろう」
スペルタクスがコムルクスに言った後コムルクスを地面に叩きつけようとする腕がコムルクスごとふきとぶ。
「今度はなんだ?いい加減雑魚が増えるのは飽きてきたしもはやイラつきを覚えてきたぞ。貴様ら人間を本当に根絶やしにしようと思うくらいだ」
スペルタクスは魔王の部屋の入り口を見るとそこに新たに三人の人がいた。
「すまんなイツク・コウタ。ま、カッコいい場面は拙者がもらいますぜ」
......開口一番に喋ってるやつ誰だ?口に葉っぱ咥えてるけど。
「コウタ。この人は拙者の恩人。ギンゴだ」
隣にいた仮面をかぶった男、おそらくジャズミか。体格的に。ジャズミらしき人が口に葉っぱを咥えてる男を指していう。
「どうも。コウタの旦那。拙者ギンゴと申します。一度は死んだんですが蘇りをしていまここにいます」
蘇り!?死者が生き返るのか!そんな異能が人間に扱える奴がいたのか?




