生命力操作
前に呪い喰いで喰った呪いの異能、ああ!生命力の操作か
「主人様でも正の方なら使えると思います。負の方は使えませんが」
「でもそれでテンノスケが老化しては元も子も」
「主人様。騙されたと思ってやって見てください。私を信用して。お願いします」
アルカナは俺に頭を下げて言う。こんな大事なきょくめんでアルカナは冗談を言うような子じゃない。アルカナを信用しよう!
俺はテンノスケにキヅラから得た異能、生命力操作を使うとテンノスケの傷が治っていく。
「どうですか?主人様が危惧するようなことはおきましたか?」
アルカナに言われ俺は恐る恐るテンノスケの顔をみるとテンノスケは老化したような感じはしていなかった。
「これは、老化していない?」
「そうです。主人様の場合は彼女の劣化版。ですので彼女ほどの効果も現れないのです。彼女の、キヅラ様の生命力操作は極めすぎたが故に代償がデカくなってしまった。その影響が若返りと老化です。ですが主人様の場合は生命エネルギーを注ぐだけで老化まではいきません。しかし主人様は生命エネルギーを注ぐのでかなりの疲労感に見舞われます」
アルカナは俺に言うと確かに何だか視界がぼやけてきた。だがここで意識を失うわけには。
「主人様。大丈夫です。マルセ様が今こちらにきますので。あの不届者が戻ってくる前にはこちらにきてくれます」
マルセがここに?なんで?俺はアルカナに聞こうとするがもう正直喋る気力もない。これは、これこの異能はそう簡単にはつかえないな。隙が出来すぎてしまう。俺がそう思っていた頃にレイクのやつが帰ってくる。
「そこの女ぁ!よくも私をとばしてくれたなぁ!許さない!」
「そうですか。でも私の相手は私ではありません。もうおとずれます」
アルカナはレイクに言うとレイクは不敵に笑いながら
「ははは!世迷言を!3人まとめて死ねぇ!」
く、そ!だめだ!このままじゃ
「あなた1人で燃え死んでください。爆炎!」
俺の背後から声が聞こえたかと思うとレイクの体を高火力の炎がつつみ、レイクの体は一瞬で灰になった。
「コウタさん!大丈夫ですか!コウタさん!」
この、声、それにさっきの炎はマルセ?本当にマルセが来てくれたのか?
「コウタさん!今ゴールン都市の宿屋にまで帰りますから!あなたの親友はひきずって帰ります」
も、もっと、て、丁寧に扱えよ。テンノスケのこと、可哀想、じゃないか。
俺は意識を失う前に可哀想だなと思ってテンノスケをみたがテンノスケはなぜかテンノスケは嬉しそうな顔をしていた。




