魔王スペルタクス
「そうか。確かに貴様が相手ならロマンドは負けるだろうな。昔からやつが貴様に勝っているところは見たことがないからな」
魔王は立ち上がってゆっくり俺たちに近づいてくると
「アルカナ、コムルクス、メキサ。いつまで人間に手を貸している。そろそろ我のもとに戻ってきたらどうだ?」
なんでアルカナにまで言うんだ?コムルクスとメキサはわかる。七大大罪魔族だからな。だがアルカナは
「なんのことですか?なんで私がそちら側にもどらかいといけないんですか?」
アルカナが魔王に言うと魔王は手で顔をおさえ
「そうかそうか。そうくるか。ならアルカナ。貴様を殺していいんだな?それにアルカナの側近である二人も」
「わっちはなんのことかは知らないでありんすが今の魔王。あなたには魔王としてのカリスマ性を感じないでありんす」
「言えてるー。おいらもあんたの指揮下なんてこりごりー」
メキサとコムルクスが言うと魔王は二人を睨み
「よーくわかった。我はそこの女のことを考えてお前たち二人を七大大罪魔族にしたのだがどうやら我は甘かったようだ。三人ともころしてやろう。さぁ。かかって来るがいいさ」
魔王はアルカナ達に言うとアルカナは
「魔王スペルタクス。あなたを倒すのは私達ではありません。ここにいる私の主人様、イツク・コウタ様です」
......は、はぁ?
「ま、待て待て待て待て。お前は戦わないのか?メキサは?コムルクスは?」
「わっちはそこのアルカナって人が戦えと言うなら戦うでありんすよ」
「おいらも同じく」
なんでこんなアルカナの言うことばかり聞くんだ?
「ふ、ふふふ!ははは!とんだ茶番だ。本当にとんだ茶番だよアルカナ。貴様がそう来るのであれば我にも考えがある。イツク・コウタとか言ったか?貴様にそこの女、いや我が娘のことを教えてやろう」
魔王スペルタクスはアルカナのことをさしていう。アルカナがスペルタクスの娘?どういうことだ?
「主人様。惑わされないでください。あれは魔王が言っている妄言です。私は主人様の味方です」
「そうだな。確かに貴様は、我が娘は人間の味方かもしれんな。なんせ我を裏切り勇者と共に我を封印したのだからな」
スペルタクスはアルカナに言うとメキサとコムルクスはスペルタクスに急接近し
「それ以上は話さないで欲しいでありんす。わっちらの恩義のある人はそれを望んでないでありんす」
「おいら達の恩義のある人に迷惑はかけないで欲しいかな!」
二人が同時に攻撃するとスペルタクスほ攻撃を避けるどころか二人の攻撃を受け止めた。




