チウルスの空間
チウルスは手を前に出すと
「空間転移!強欲のロマンド!コウタ兄ちゃん!」
チウルスが叫ぶと俺とロマンド、チウルスの三人が別の空間に転移する。
「ここは、別の空間か?こんなもので我輩が」
「この空間はチウが作り出した空間なの。もうお前には強欲で奪わせないの」
「ほう。これは人間。君の作った空間か。これはこれは、楽しめそうだ」
チウルスがロマンドに言った後空間の天井から巨大な針がつくられ、ロマンドの頭上に落ちるがロマンドはチウルスの攻撃を避ける。
「なんだ。こんなものは当たらないよ。我輩を馬鹿にしているのかな?それとも我輩に早く殺されたくてこんな馬鹿な攻撃をしているのかな?」
ロマンドはチウルスに対し言うと俺はロマンドに接近し
「チウは、チウはあくまでコウタ兄ちゃんのサポートなの。でしゃばったりはしないの!」
「でしゃばらない?そんなことをこの我輩の前で言うとは。そんな悠長なことを言えないように真っ先に殺してやろうか?我輩は生き物の命を奪うことにとことん快楽を覚えている。そして全てを奪いとり全てをいただく。それが強欲!そして我輩の能力はそれを可能とするのだ!」
ロマンドは手を前に出し、チウルスを引き寄せようとしたが
「言ったはずなの。ここはチウが作った空間。スルカみたいに簡単にはやられないの」
チウルスはロマンドからある程度離れた距離でとまる。
「む?」
「この空間でお前の思うようにはいくとは思わないでほしいの。後」
チウルスが喋っている時に急にロマンドの目から紫色の血が流れ、口からも紫色の血を吐く。
「これは、」
「状態異常。毒なの。そしてそれはお前の体にだけ回るようにしてあるの。そしてチウ達には完全状態異常耐性、さらに奪いとるのを防ぐの」
「ぐっ、これは、なかなか効くものだ。我輩、自分の血を、みたのは、いつ以来、だろうか。ふ、ふふ!ははは!」
ロマンドは急に笑い出したかと思うとまた口から血を吐き地面にまき散らす。
「これで、おまえは詰んだの。さっさと死ぬの」
「いやいや。まだ、死ね、ないよ。ごふっ。我輩は、まだ、この世のものを、奪いきれていない。魔王の座も、魔王の命も、この世の全て、それに貴様らの命も、この世界に生きとし生ける全ての命を!」
ロマンドは自分の腹部に手を突っ込む。
「な、何を!」
ロマンドの行動を目の前で見ていだ俺が驚くと奴は
「敵を前にして、攻撃しないなんて、ダメな男だ」
そりゃお前が自分の体に手を突っ込んだら驚くに決まってんだろうが




