新たな強欲
マルセに攻撃がら当たる前にスルカが自分とマルセの位置を入れ替え、強欲の攻撃を防ぐ。
「っ!」
「スルカ!位置の入れ替えを使ったらその場所は」
「安心しろ人間。我輩の優しさでこの場の熱は奪ってある。我輩の強欲でな」
強欲で熱を奪った?一体どんな能力なんだ?
「スペルタクスも我輩を目覚めさせるのを最後にするとはな。魔王とはいえ憎たらしいよ。こんなに奪いたくなるようなものがたくさんあるというのに!」
強欲はスルカの前に手を出すと引き寄せるかのように手を振る。
「何をしている。自分はそんなもので」
スルカが強欲に言った瞬間、スルカの体は引き寄せられるかのように強欲に向かう。
「我輩の強欲は全てを欲する。我輩が貴様の自由が欲しいといえば手に入れることもできる。ゆえに我輩に敵など存在しない」
スルカを自分の目の前にまでひきつけ、スルカは直前で入れ替えの異能を使い、マリネットが強欲の前に出る。
「私の異能であなたを」
「実につまらん小細工だ。そんなものを我輩は欲しがらん。戻ってこい」
強欲が言うとスルカとマリネットの位置が入れ替わりスルカは驚く。
「そんな、自分は異能は」
「貴様の異能は我輩の強欲により支配されている。貴様自身も使えるが我輩、この強欲のロマンドも使えるのだ。覚えておくといい」
強欲のロマンドと名乗った新たな強欲はスルカに言うとスルカの腹部を殴り、壁に激突させた。
「うぐっ!」
「まずは一人。次に......」
ロマンドは俺たちに言うとチウルスが前に出て
「コウタ兄ちゃん。こいつはチウがやるの!任せるの!」
「やめ、るんだ。チウルス。そいつは」
「わかってるの。でもチウの異能なら」
チウルスは手を前に出すとロマンドは何もせずただ立ち
「ほう。我輩に異能を使うか。どんなものかは知らんが受けてやろう。どんな異能であろうと我輩の強欲の能力の前には何もきかぬ。さぁ!使ってみるといい!」
ロマンドは余裕そうにチウルスに言うと
「コウタ兄ちゃん。ごめんなの。私がやるって言っても自信がないの。だから」
「あ、あ。俺も、連れて行ってくれ。チウルス。他のみんなは休んでてくれ」
俺はマルセ達に言うとキヅラが
「待て。まだコウタも傷が回復してないはず無理はしない方が」
「俺なら大丈夫だ。キヅラが傷をない状態にしてくれたから大丈夫」
そうだ。傷は大丈夫だ。だがダメージは完全に回復はしてない。だけど俺なら
「俺ならあいつに、勝てる」
「ほう。我輩に勝てるというか。いいだろう。受けてやる貴様の挑戦」




