刺客
テンノスケが仲間になって数週間後、俺はテンノスケとゴールン都市の冒険者ギルドで依頼を受け、ゴールン都市から出た森で依頼をこなしていると俺たちに近づいてくる気配を感じた。
「テンノスケ。あいつ」
「そうだね。僕たちのこと狙ってるね。あの男」
俺がテンノスケに言うとテンノスケは
「そこに隠れてる君。出てきたらどうかな?」
テンノスケが言うと森の茂みに隠れていた男が俺たちの前に姿を現す。男の見た目は顔は普通な感じで上半身が裸で下は膝が破れているジーパン。腕には黒い手袋を装備していた。
「やぁ。久しぶり。コウタ」
久しぶり?俺はあったことないけど?お前みたいなやつ。
「ベストフレンド。ここは僕に任せろ」
テンノスケは俺の前に出て言うと男はテンノスケを見て
「トコロザワ・テンノスケ。こんなところにいたのか。アーブルル王国からいなくなったとお前が所属しているチームの奴らが言っていたがまさか裏切っていたとはね」
「うらぎる?僕はうらぎってなんかいないよ。僕は僕の思うように行動しているだけ。むしろアーブルル王がベストフレンドを追い出したことにイライラしてるくらいさ」
テンノスケは男に対し敵意をあらわしながら言うと男は「かっかっか」と笑いながら
「それはコウタが異能を使えない無能だからダメなのさ。私達のリーダーであるアキラ君のためにコウタ。君には死んでもらう」
男は俺に対し構えて言うとテンノスケは男に
「お前の相手は僕だ」
テンノスケは男に剣で斬りかかると男はテンノスケの攻撃を避けながらテンノスケの腹部に殴りかかる。
「邪魔をするなテンノスケ。邪魔をするんであれば私、このマズ・レイクの異能、電撃で逝くといい」
マズ・レイクと名乗った男はテンノスケの腹部にパンチをくらわせるとテンノスケは電撃をくらったかのようにビリビリと痙攣していた。
「あばばばば」
「お前がコウタを殺す邪魔さえしなければ死なずに死んだのに。次の雷パンチでいけ」
レイクはテンノスケの顔に向けてパンチをくらわせようとするとテンノスケは自分の腹部に触れた後にもう片方の手でレイクがパンチをしてくる手に触れる。
「僕の異能は柔らかくする異能。それは痛みに対してもできるし、君のパンチに対しても君の手を柔らかくすれば君の手は柔らかくなって君のパンチは効かなくなる」
テンノスケはレイクに言った後にレイクの攻撃を避け、レイクの片腕を剣で切断する。
「ぐ!」
「さ、次はどこを斬られたい?僕は親友のためなら遠慮はしないよ?」




