傲慢と怠惰
「怠惰、風情が、よくもそんな。傲慢な、私が弱いだと?よくいうたもの、だ」
「残念ながら嘘じゃないからね。君は傲慢な肉体とかいう弱い能力をもらったらしいけどそれで傲慢とは。人間には強気でいられるかもしれないけどおいら達魔族の中じゃ」
「黙れ。それ以上喋るな」
バルダクはコムルクスに言ったあと腕につかみかかると
「このままへし折ってくれる!」
「へし折る?君にそんなことできるかな?」
コムルクスはバルダクにいい、バルダクはコムルクスの肩に力を入れたがコムルクスの腕はぴくりとも動かない
「な、なぜだ!なぜ折れん!傲慢な私は、私は!」
「君は傲慢という名を得ただけの中級魔族さ」
「あ、ありえない。私が、私が中級魔族などと」
バルダクは驚いている間にコムルクスはバルダクに近づき、今度はバルダクの顔面に回し蹴りをくらわせる。
「がっ!」
「おいおい。傲慢たる君が動揺しちゃだめだろ?驚いたら君の自慢の能力が無効になってこんな顔面にまともに蹴りをくらうだろ?」
「バカな。バカなバカなバカな!ありえん!傲慢たる私が動揺など」
バルダクはコムルクスに叫んでいる間にコムルクスはまたバルダクに急接近し、腹部にけりをくらわせる。
「が、っは!」
「ほらほら。またダメージ受けてるよ。どれだけ耐えられるかおいらがみてやるよ」
「こ、のくそ、野郎が。なぜ、だ。なぜこの、タイミングで、うらぎ、りやがっ、た。なぜなんだ!」
「七大大罪魔族の中で下っ端に近いお前に話すことなんてないよ。さっさとくたばるがいい」
コムルクスはバルダクに攻撃し続けるとだんだんバルダクの体は変色していき最終的には緑の血を撒き散らしながら地面に倒れた。
「あ、う、あ。ぐ、あ、うあ」
「これは一体なんなんですか?あなたに蹴られてこんな様になってまで生きているなんて」
「なんだ君。おいらが怖くないのか?」
「こ、怖くないと言えば嘘になります。でもあなたは敵であるあの傲慢を倒してくれました。だから私はあなたのことを今のところは信頼するようにはします」
「まぁ甘い気はするけどいいか。君達のことをたすけたのは利用できるから、というか君達が必要なんだ。おいらは魔王からは能力をもらっているが今の魔王に仕えている気はさらさらないよ。能力もぶっちゃけ代償つきだからさ。思うように暴れたりできないんだよね」
コムルクスはマリネットに言うと二人で喋っているところにチウルスがマルセに肩を貸しながら近づいてきた。




