傲慢のバルダク 2
バルダクはマリネットの糸を受けそうになった瞬間、マリネットの糸を掴む。
「何ですって!?私の異能を掴んだ!」
「あまり見せたくないんだよこれは。それに知っているか?異能より能力の方が優秀だということを。だが人間。お前の異能は規格外。だから受けとめたところで無傷とはいかぬ」
バルダクはマリネットの糸を掴んだ手を見ると大量に血が出ていた。
「人間。貴様の異能は本当に異能ではなく能力ではないのか?」
「確かに私の異能は他の異能よりは強いことには自信は持てます。コウタさんが呪い喰いで私の異能についていた呪いを喰ってくださりましたから」
「呪い喰い?ふ、ふふ!ははは!なるほど。通りで異能の割にはそこまで強いわけだ。傲慢たる私でもやっとわかったぞ。そうか。そちら側に奴がいるんだな。なるほどなるほど」
バルダクは何か一人で納得したかのように言うとマリネットに背を向けて奥の部屋に向かうと
「私に背を向けるんですか?死にますよ」
「ふ。傲慢である私にそこまで言えるのはよきことだ。だがなぁ」
バルダクは一度たちどまると急に地面が揺らぎだし
「あまり調子にのらないことだ。その異能はもはや」
「そこまでだぜぃ」
奥の部屋の入り口から声がひびいたと思うと奥の部屋側に人が現れ
「貴様、コムルクス。なんのつもりだ?怠惰風情が傲慢の私の道を塞ぐなど」
「怠惰風情とかいうけどさ。おいらお前より強いよ」
「あ?コムルクス。どうやら死にたいらしいな。傲慢な私の前に立ったということは裏切ったと思ってもいいんだよな?」
「は?おいらは裏切り者じゃないよ。だってさ」
奥の部屋から現れたコムルクスは一気にバルダクに距離をつめるとバルダクの腹部に触れる。
「なんだ?お前の能力ごとき大したことはないんだぞ?お前自身は強くなく魔物とかを強化するナマケモノ。傲慢たる私にはきかんのだよ!」
「バカだなぁ。バルダクは。おいらは確かに魔王から怠惰の名をいただいた。でもなぁ」
バルダクの腹部に穴があきバルダクは驚く。
「なぁ!?」
「おいらはナマケモノを使わなければ強いということだよ。ただしナマケモノを使用すればこの力は使えないけどね。それがおいらの能力の代償さ」
「代償、だと。傲慢な私が、魔王様に、頂いた能力は」
「そりゃ代償がないのは君が弱いからだよバルダク。魔王はそいつにあう能力を与える。君が強靭な肉体を維持する能力をもらおうが君の実力じゃたかがしれているというわけさ」




