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王国を追放された俺はレア異能呪い喰いで異世界を生き抜く  作者: アークマ
第7章 エンテイア王国編 激闘

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VS色欲のメキサ

「まさかイツク・コウタ一人とはわっちもなめられたもんでありんすね」

「別になめてるわけじゃないよ。仲間のことを考えたらこうなっただけだ」


 俺はメキサに言うとメキサは軽く笑いながら服のポケットから扇子を取り出すと


「わっちのところに来たご褒美に少しあそんであげるでありんす。かかってくるといいでありんす」


 メキサは扇子を目の前に出して構え、俺は異能で貫通糸をメキサに飛ばす。メキサは俺の貫通糸を軽々と扇子ではじく。俺の攻撃をはじいた後メキサはゆっくり俺に近づいてくるが俺はメキサの頭上めがけて切断糸を伸ばすと


「こんなものは無駄でありんす。わっちにはきかんでありんすよ」


 メキサは俺の切断糸も軽々と扇子で防ぐ。一応俺とメキサにもそれなりの距離はあった。なのにあいつに切断糸を簡単にとめられるとは。

 メキサが俺に目の前にまで接近するとなぜか俺を横ぎったかと思えば


(イツク・コウタ。今から話すことをよく聞くでありんす)


 メキサは俺の真横で小声で言う。


(わっちはお前を殺す気はないでありんすよ。今攻撃をしているふりをするでありんす。死なない程度にくらってほしいでありんす)

(それを信用する理由はなんだ?お前はアルンをころした。そんなやつを信用することはできない)


 俺はメキサに言うとメキサは少し考えた後


(わかったでありんす。ならわっちがお前らに協力するでありんす。お前を魔王のところへ連れて行くでありんす)


 魔王のところに連れて行くだと?まさか人質にでもする気か?


(その手にはのらんぞ。どうせ俺を捉えて人質にでもしようというこんたんだろう?それか俺のふいをついて皮をはぎとって俺に擬態するとか)

(安心するでありんす。わっちは正直なところコウタよりは強くはないでありんす)


 俺より強くないくせに俺の異能をとめた?それはおかしい。というかありえない。とめられるはずがない。


(俺より強くないというわりには俺の異能を簡単にとめたな。それはなんでだ?)

(簡単な話でありんす。技術の問題でありんすよ。わっちも伊達に長いこと生きてきたわけではないでありんすから。色欲の名をかんするまではわっちまともな生き方はしてないでありんすよ。まさにドブネズミのような泥臭い生き方。生きるためならなんでもしたでありんす。わっちは恩のあるお方に力を貸す為に今は魔王軍にいるでありんす。だからわっちを信用しろとまでは言わないでありんすが魔王のところまでは協力してほしいでありんす)

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