宿屋で
俺たちが泊まっている宿屋にテンノスケを連れていくと宿の部屋でマルセとチウルスがいちゃついていた。
「あぁ!なんて可愛いのチウルスちゃん。もうなでなでしまくりよ!」
「か、可愛いくなんてないの!普通なの!」
マルセとチウルスの姿を見てテンノスケが
「なぁ。ベストフレンド。君はあの神々しい女性たちとたびをしてるのかい?」
「そうだな。彼女らが俺の仲間だ」
俺が2人を指して言うとテンノスケは2人を崇めるかのように土下座する。
土下座しているテンノスケをみてマルセが俺に近づいてきて
「ねえコウタさん。この、なんでか土下座している人は誰?」
「えーと。こいつは俺の知り合いで俺のことを助けに来てくれたんだ」
「へー。そうなんだ。それで助けに来たってなんかやばいことでもあるんですか?」
マルセは俺に聞くと俺は「ああ」と言い、チウルスが俺に近づき
「コ、コウタ兄ちゃん!ま、まさか、帝国の人なの?」
「いや。違う。アーブルル王国の人だよ」
俺がチウルスに言うとチウルスはほっとしていたがほっとすることじゃないんだよなぁ。
「それで、その王国の人はやばいの?」
チウルスは首を傾げて聞いてくると土下座をしていたテンノスケは顔をあげて
「もちのろんでヤバい奴らだよお嬢さん。僕達の同級生で今1番好戦的だからね。できれば相手にしたくないくらいだよ」
テンノスケはチウルスに言うとチウルスはテンノスケに
「なんでコウタ兄ちゃんはその人達に狙われているの?」
「お嬢さん。それはね。その男が好きな人をベストフレンドが大好きだからだよ」
「え!コウタ兄ちゃん彼女いるの!?」
チウルスが俺に近づいてきて言うと俺は
「い、いや。か、彼女じゃないよ。ただの、ただの気になる人、だよ」
俺はチウルスに言うとマルセが俺を睨みながら
「へぇーーー。コウタさん、女がいたんですね?」
な、なんか怖いぞマルセ。なんでそんな俺を睨む。やめてくれ。俺をそんな目で睨むのはやめてくれマジに怖いから。
「それであなた、名前はなんと言うんですか?」
「これはこれは失礼しました。僕はトコロザワ・テンノスケ。ベストフレンド、イツク・コウタのベストフレンドさ。しばらくやっかいになるけどいいかい?」
「テンノスケさんですか。いいですよ。コウタさんの知り合いならこころ強いですし」
「そうなの!コウタ兄ちゃんの知り合いなら心強いの!よろしくなの!テンノスケ兄ちゃん!」
チウルスはテンノスケに抱きついて言うとテンノスケは俺を見て
「ベストフレンド。ここは天国かい?」
テンノスケはチウルスに対して感激で嬉しそうに泣いていた。まぁ、こっちにくる前はテンノスケのやつ女子には気持ち悪がられていたからな。ウザすぎて。




