ジャズミと仮面
ジャズミはアルビーがふりおろした大剣を避けるが、アルビーはジャズミの行動を先読みさしたのかジャズミの真横に接近する。
「何!?」
「これで終わりにしてやるよ。人間」
アルビーは長ドスをふりかぶるとジャズミはアルビーの長ドスの刃がない部分に頭突きをし、また長ドスを地面に落とさせる。
「こざかしい」
「何を言われようが関係ない。これが拙者の戦い方」
「ならまずはその邪魔な仮面を砕いて貴様の顔をちゃんとおがんでから殺してやろう」
アルビーは長ドスの刃が無い部分でジャズミの仮面を殴るとジャズミの仮面は破壊され、めもとがあらわになる。
ジャズミの目をみたアルビーは思わずジャズミの目にとらわれてしまう。
「なんだその目は。人間、なぜお前がその目を」
アルビーが驚いている最中、ジャズミは剣でアルビーの片腕を斬り落とす。
「うぐっ!」
「お前が悪いんだからな。クソ魔族。拙者はこの目を隠すことでたぎりをおさえていた。この目は忌み嫌われているし、なぜか仮面、もしくは目の部分を隠していないとこの熱がとまらない!」
「当たり前だ。その目は、魔族の、魔族の目、魔眼だよ!」
アルビーは斬られた腕をおさえながら言うとジャズミは
「魔眼ねぇ。拙者は生まれた時からこの目で忌み嫌われていたから確かに拙者からすれば魔眼と言える」
「その目、その赤く熱を持った目は情熱の魔眼、身体能力をかなり向上させ自らの身体能力はそいつによるが二倍にも三倍にもかわる。だからこそ虚をつかれたとはいえ我輩の腕をきれたわけだ。その目を使うリスクはその衝動。それが冷めるまでお前は戦い続けねばならない。下手をすれば体が耐えきれずに死ぬ。今のも相当体に負担がかかっているらしいな」
アルビーはジャズミの両腕を見ながら言うと腕に少し穴があきそこから血がぷつぷつと流れていた。
「本当だ。久々にこの状態になったから気づかなかった。コウオ殿に倒されていたらいいこの熱は仮面でふうじていたからな!」
ジャズミはアルビーにまた斬りかかるとアルビーは今度は長ドスでうけとめる。だが先ほどとは違いうけとめてもアルビーにはあまり余裕がない。
「うっ、ぐぅ!どうやら我輩は余計な、ことをしてしまっ、たようだな」
「あ?何言っているんだ?今は戦闘を楽しもうぜ。今最高に気分がいいんだよ!お前が仮面を壊してくれたおかげさ!ありがとうな!」
ジャズミは剣でアルビーの長ドスを無理やり叩き伏せ、そのまま勢いのままにアルビーの体に一線、袈裟斬りを入れた。




