キングール
「キング?あいつは酷い扱いを受けていたのしかあっしは知らないんですが」
「そうですね。自分もキングは酷い扱い受けてるとこしか見たことないのですごく弱いのかと思ってました」
セフスとスルカの二人はいうがその点は俺も会議で酷い扱いを見ていたから二人とは同意見だ。
「ま、明日になればわかることさ。明日に備えて今日はもう休もう。みんな疲れたろ?」
俺はマルセ達に言うとみんな明日に備えて支度したあと休む場所で休んだ。
次の日俺は自分の休んでいた場所から移動し、休憩所の入り口らへんに行くとそこにはキングールを含めたラウンズ達が待っていた。
「くるのが遅いやつじゃ。他の仲間はどうしたんじゃ?」
ステンクは呆れながら俺に聞く。ステンクの見た目は顎髭が地面まで垂れており背中には横向きに長いドスを装備していた。服は和服?みたいな感じの服を着ている。
「わしはお前らのことは認めておらんがまぁコウオ殿の命令なら仕方あるまい。後さっきから気になっておったがこいつは誰じゃ?」
ステンクはキングールを指で指して言うと
「ボケたのかじいさん、というのは冗談で俺様はキングだよ。今はキングールって名前だけどね」
キングールはステンクに言うとステンクはかなり驚いたのかしりもちをつき
「こりゃたまげたのう。腰がいったかもしれんわ」
「ふん。なら俺様が言っておくよ。ステンクのじいさんはつかいものにならんってな」
「誰が使いものにならんじゃ。腰を痛めたところでそこら辺の魔族程度軽くさばけるわ」
ステンクはゆっくり立ち上がったところでマルセ達が休憩所の入り口に集まる。
「コウタさん。遅れました」
「いや俺もさっききたところだから大丈夫だ」
俺はマルセ達に言うと仮面を顔の半分にしているジャズミが
「くるのが遅いぞ。拙者達が迅速に動かねばならんのに」
「それについては申し訳ないですけどそんなねちっこく言わなくてもいいじゃないか」
マルセはジャズミに言った後俺は
「ジャズミ。あまり言わなくてもいいじゃないか。集まったんだしさ」
「は?拙者はお前にも言っているんだぞ?自分に言われてないみたいな反応はやめろ」
ちょっとイラついてきたからジャズミの仮面を剥がしてやろうかと顔に触れようとするとステンクがついていない長ドスを俺たちの間に入れ
「そこまでじゃ。今はみっともなくいい争っている場合じゃない。揃ったならば早く王国に進軍しよう」
俺手を引っ込めるとジャズミは俺に背を向け王国の方へ歩いて行った。




