エンテイア王国攻め
「ラウンズが二人も重傷とは。情けないと言うか何というか」
「コウオ達は大丈夫だったのかよ?」
俺はコウオに聞くとやつはキミスの方を見て
「そいつ以外はまぁ無事、だよ。キミスがちょっと重傷に近いな。ここにくるまでにラウンズが三人も戦線離脱か。でもコウタ達がいるなら大丈夫だろ」
俺たちがいるから大丈夫だろって完全に俺たちを宛にしてないか?
「あてにしてるとも。コウタ達のことはね。ラウンズであてにしてるのは......秘密にしておいた方がいいか。その方が面白いしな」
コウオが笑いながら言った後とりあえずキミスをコウオに渡し俺は一旦休憩所を離れてみんなと合流する。
「みんな無事か?」
「もちろん無事ですよ。コウタさんのおかげで私かなり体力が回復しましたありがとうございます」
マルセが俺にいうとマリネット、セフスが近づき
「コ、コウタさん。お、お役に立てず申し訳ないです」
「ん?別に気にしてないぞ。それにお前らはちゃんと勤めを果たした。マルセを守ってくれたじゃないか」
俺は二人に言うが二人は申し訳なさそうな顔をしている。そんな顔をする必要はないのに。二人とも真面目なもんだ。
「ならここからの戦いは俺だけじゃ生き残れるかは自信があんまりないから俺が生きて帰れるくらいに全力を尽くしてくれないか」
「コウタさん。あっしはもとよりその覚悟ですよ」
セフスが親指を立てながら言った後俺たちはみんなでラウンズの休憩所に向かう。
休憩所についた後俺はクマンを預けた後、マルセ達も休憩所に残すとアルンと二人で休憩所から少し離れた場所に移動する。
「コウタさん。話とはなんですか?私も早く休みたいんですが」
「いやすぐに終わるさ。それに俺はお前の正体を知っている」
「......私の正体を知っている?急になんの話?変なこと言うくらいなら私は」
「お前、魔族だろ。違うのか?」
俺はアルンに言うがアルンはなんのこと?的な顔をする。
クマンは、あいつはああ見えて不器用だから敵にわざと負けるとかそんなことはできない。だからこそ俺はアルンが裏切り者という結末に至った。
「お前がいつまでもしらをきるつもりなら今ここでお前を殺す。さぁどうする?」
俺はアルンの前に手を出すとアルンは笑みをうかべながら
「もうバレたのかえ。わっちもまだまだですわね」
アルンは自分の顔を掴んだかと思うと自らの顔を引き剥がしそこには
「お前か、色欲のメキサ!」
「そうですわ。よく覚えていましたわね。わっちがほめてさしあげますわ。本当はまだバレるつもりもなかったんですのにさすがですわ」




