S級魔族 シコウオ
シコウオは俺に急接近し近距離で
「バーニングアーム!」
「切断糸!」
俺はシコウオの腕を切断糸で切断しようとするがエレメントアームとやらは硬く俺の切断糸じゃ切断しきれなかった。
近距離なのにこうも硬いか!
「さぁ!そのままマジに燃えて死にな!」
「あいにくとまだ死ぬわけにはいかないのよ!」
俺はスルカの異能を使って俺とシコウオの位置を入れ替えたが使うタイミングが遅かったせいで腹部に軽く火傷をおう。
「あっちいな」
「当たり前だ。俺のバーニングアームは触れてしまえば普通の人間ならマジに燃え尽きてるぜ。お前くらいなもんさ。その程度で済んでるのは。褒めてやるよ。コウタ」
褒められても嬉しくないけどな。だがどうしたものか。このままじゃジリ貧だしな。
「おいおいマジに考えてる暇なんてないぜ。こっちはお前に一撃でもまともにやればマジの勝ちなんだからな」
「そうだな。今の俺じゃきついかもな。でも負けはしないし殺されもしない。だってお前は今から永遠に閉じ込められるんだからな」
俺は手を前に出しシコウオに向ける。正直これは賭けと言ってもいい。これが失敗すれば俺の負けだ。だが死ぬつもりはない。
「いくぞ。奥のて。空間転移、シコウオ」
俺はやつに照準をあわせ、チウルスの異能で俺が作った何もない空間に転移させ
「糸の空間」
マリネットの異能でチウルスの空間にありったけの糸を入れ込み、その糸がシコウオを襲う。
「なんだこの空間は。こんな空間に俺を拘束し続けるなどマジに無理だぞ」
「それはどうかな?いわばこれは最後の勝負さ。これがやぶれたら俺はお前に負けたことに近い」
俺は空間に閉じ込めたシコウオに対し言うと
「なるほど。俺がこの空間をマジに破ればもはや俺のマジな勝ちというわけだ」
「そう思ってもらってかまわない。ただその空間にはいろんな糸をまぜておいた。切断糸、粘着糸、貫通糸。まさになんでもありだ。せいぜい頑張って生き残れ」
俺はシコウオに言うとシコウオに襲いかかる糸はまずシコウオの四本の腕を拘束する。こうやって空間に閉じ込めたやつを外から見るのはいい気分というわけでもないがこれでやつを倒せるなら楽で済むんだが。
「この程度の拘束でマジに俺をやぶれたとは思わないことだ。俺の腕は全て強度が上がっているからな。マジにこんな糸など」
シコウオは糸をほどこうとするとシコウオの腕についている糸は全くほどけない。
「な、なんなんだこの糸。マジにちぎれ」
「言ったはずだよ。粘着糸もあると。その腕に巻き付いている糸は粘着糸だよ」




