マイベストフレンド
「私にはいろんな顔がありますから大丈夫ですよ。それに受付の方とは仲がいいから騒いだりもしないはずです」
「そうか。わかった。じゃ俺は廃棄場から出るからまた会えたら」
「ええ。また会えたらよろしくです」
俺はキヅラと別れた後、廃棄場をでる。ちなみにアルカナは俺とキヅラが話している間にどこかに消えていた。廃棄場から出た後は冒険者ギルドにでも行こうかと歩いていると
「お!マイベストフレンド!ようやく会えた」
冒険者ギルドの前で俺に向けて剣を向けて襲いかかる男がいた。
「主人様!危ない!」
慌ててアルカナは俺の隣にたち、俺を庇おうとするが
「えーと。アルカナ。大丈夫だよ。あいつは攻撃当てるつもりないだろうから」
アルカナが「え?」と言った後に男の攻撃は当たるがへにゃっと剣は俺に当たっても柔らかくなっていた。
「それがお前の異能か?テンノスケ」
「そうさ!そして君のマイベストフレンドでもある僕はトコロザワ・テンノスケさ!」
こいつは異世界に来る前にもウザいくらいに俺につっかかってきた男、見ためは顔は細目で体は普通の体型、身長も普通。ただ格好が学ランの上に黒いマントを羽織って頭には黒いシルクハットの帽子をかぶっていた。
「お前ってそういう格好好きだよな」
「当たり前だろう。僕といえば黒マント、そしてトコロザワ・テンノスケと言えば黒いシルクハットだろう!」
テンノスケは俺に言うとアルカナは
「主人様は変わったお友達がいるんですね」
「こいつが変わってるだけだから。後俺そんなに友達いないし」
「はっはっは!僕は変じゃないよ!僕はコウタの親友なだけさ、な!マイベストフレンド」
テンノスケはきめ顔で俺に言う。こいつは悪いやつじゃないけど癖がすごいから面倒なんだよなぁ。
「マイベストフレンド。君は今狙われている。僕は君を助けるために来た。君は異能がないんだからね!」
「え?俺に異能はあるけど?」
俺はテンノスケに言うとテンノスケは「え?」と答え
「いやいや。強がりはいいよ。マイベストフレンド。異能がないことはダメなことじゃないんだ。素直に認めなよ。マイベストフレンド」
「いやいや。まじであるんだって。俺の隣にいるこの人も俺の異能の一部だ」
俺はテンノスケに言うとテンノスケは
「マイベストフレンドの異能?このべっぴんさんが?マジかい?」
「マジもんのマジだよ。それより狙われているとはどういうことだ?」
俺はテンノスケに聞くとテンノスケは
「アキラの仲間に襲われたろ?数ヶ月前くらいに。そこからアキラは君のことをアーブルル王に報告して君がどこにいるかを調べておそらくここにいるんじゃないかと断定したわけさ」




