魔物使い 2
「キキキ!コッケイコッケイ。ニンゲンガブザマニヤラレルノヲミルノハサイコウダヨ!」
魔物使いは愉快そうに笑いながら俺たちに言う。
「お前少しムカつくな。ちょっと待ってろ」
あいつのあの愉快そうな顔、本当に腹が立つ。存在ごと消してやりたい。
「コウタさん。待ってください。あいつは私がやります」
マルセは俺の前に出ていう。いや、俺にやらせて欲しいんだが
「マルセ。俺があいつを殺したいから殺すんだ。だから」
「いいえ。ここはひけませんコウタさん。私があのクズ魔族をやらせてもらいます。ああいうクズは見ていて腹が立ちます」
マルセは装備していた剣を抜くと魔物使いに投げつける。
「バカメ!ワレニハタクサンタテガイルノダヨ!」
魔物使いは進化させた魔物でマルセの投げた剣を防ぐとマルセは指をパチンと鳴らすと魔物に刺さっていた剣が爆発した。
「ナ!」
「お前の能力とやらは魔物を進化させるだけ。お前が強くなるわけじゃない。だから私はこうしてお前に接近する」
マルセは次に地面に落ちている魔物だったものをちぎって投げると魔物使いはまた進化させた魔物で防ぐが先ほどと同じように爆発する。
「グゥ!」
「どうしたの?さっきみたいに余裕そうに笑えばいいじゃない。それともこの程度で余裕がなくなるの?お前は弱いやつだな」
「ダ、ダマレ!ワレノノウリョクはサイキョウダ!」
魔物使いは飛んでいた魔物に能力で出した実を食わせると飛んでいた魔物は素早い動きの魔物に進化する。
「コレナラドウダ!コレデオマエゴトキ、ニンゲンゴトキ!」
「本当にわかってないやつだな」
マルセは手を前に出すとマルセの進行方向を爆炎で吹き飛ばし、魔物使いの右腕三本と片方の翼が消しとぶ。
「私にとってはそれは意味のないこと。お前みたいなやつは簡単に殺せるの。いい加減理解できた?」
「アリエナイ。アリエナイアリエナイアリエナイ!マオウサマハ!ワレノノウリョクハツヨイト」
魔物使いがうめいている間にマルセはゆっくり魔物使いに距離を詰め
「もう飽きたよそういうの。とりあえずしんどこうか」
「ア、アァ。イ、イヤダ!ワレハ、マダ!」
魔物使いが背中を向けて逃げようとした瞬間マルセは爆炎で魔物使いを跡形もなくけした。
「こいつくらいなら私でも殺せます。ですからコウタさんはもう少し体力温存に努めてください。あなたは私たちのリーダーなんですから」
マルセが魔物使いを殺したあとゆっくり俺にまで近づいてくる。全く頼もしくなったもんだ。




