魔物使い
俺たちは魔物を倒しながら進んでいたが数が多すぎて休憩をはさみながらエンテイア王国に向かっていたが連戦続きでクマンが特にかなり疲れていた。
「はぁ、はぁ」
「クマン。無理はするな。後ろに」
「そ、そうはいかないよ。コウタばかりに戦わせるのはな。一応これでもラウンズ、だからな」
クマンはつくり笑顔で俺に言ったあと俺たちの前に背中から黒い翼を六本生やし、腕も六本ある肌の色が黒い謎の生き物が現れた。
「ハッハッハ。イイネ。ニンゲンドモノソノツヨガリトカイウカンジョウ。ジツニビミダ」
「お前は、何者だ」
「コレハ、シッケイ。ワレニハ、ナガナクテナ。マオウグンノ、マモノツカイ、とナノッテオコウカ」
魔物使いと名乗った六本腕の魔族は俺たちに言ったあと近くの魔物に
「キミ。ソノママジャマケルカラ、コイツヲクウト、イイヨ」
魔物使いは魔物に何かを食わせたかと思えば魔物の体は二倍くらいの大きさになり頭には何も生えてなかったが角が二つ左右に一本ずつ生えていた。
「な、なんだあれ。魔物が巨大化して」
「ワレノ、ノウリョクハ、マモノノシンカ。マモノニアルカジツヲアタエソレヲタベタマモノハジョウイシュヘトシンカスル。サイワイココハマモノニハコマラナイ。ココデゼンインシンデモラオウ」
魔物使いは周りにいた魔物たちに魔族の能力で作った果実を与えるとそれぞれの魔物は進化する。狼魔物なら二足歩行の魔物に、ゴブリンのような魔物は鬼みたいなものへ進化した。
「サアイキナサイ。ワレノカワイイコドモタチ」
狼の魔物とゴブリンから鬼のような魔物に進化した奴らは俺たちにおそいかかり、先ほどより魔物が強すぎるせいでクマンは苦戦していた。
「クマン!さがれ!この魔物どもはさっきまでとは」
「そんなのわかっている!これくらい大丈夫だ!いちいち騒ぐな!」
クマンは二足歩行になった狼魔物をなんとか倒したところで鬼のような感じになった魔物の攻撃をクマンはもろに腹部にくらい大量に吐血する。
「ガッ!」
「クマン!キヅラ!」
俺はクマンが攻撃を受けたあとキヅラを呼ぶとキヅラはクマンが攻撃を受けた場所を何とか応急処置するがかなりヤバい状態だった。
「はぁ、はぁ、はぁ。す、すま、ねぇ。迷惑を、かけちまって」
「喋らない方がいいわ。何とか応急処置はしてあげるし、私の異能で攻撃を受ける前の状態にまでは戻してあげる。でも何度もこんなことできるわけじゃないから。アルンと一緒に下がっているといいわ」
キヅラがクマンに言うとクマンは悔しそうな顔をしていた。




