アルン 2
「プルークさんに頼まれたですか。プルークさんも信用できるわけじゃないですけどこれ以上私が何かをしようとすればコウタさんは怒るでしょうから今回はやめておきます」
アルンは部屋のドアの前にまで移動すると部屋から出ていく前に
「コウタさん。絶対ですよ。絶対に私を守って下さいね。私はまだまだ長生きしたいんですから」
「ああわかったよ。だからもう明日に備えて寝ろ」
アルンは俺の部屋から出て行き、俺はアルンが出て行ったあと次の日に備えすぐに寝ることにした。
アルンがコウタの部屋を出たあと一旦自分の部屋に戻り着替えたあと少し夜風にあたろうと宿屋の外に出て歩くこと数分後
「コウタさんが守ってくれるなら私は生きながらえられるはず。なんとか一安心ね」
アルンはゆっくり外を歩いているとアルンの前に赤い服を着た女性がたちどまり
「あなたはコウタの仲間ですわよね?」
「そうだと言ったらなんですか?それにあなた誰ですか?急に話しかけてきたりして」
「わっち?わっちのことは知る必要はないですわ。あなたはわっちの質問に答えればいいだけ。こうなりたくなければわっちの質問に答えなさいな」
赤い服を着た女は人間だったもの?みたいなものをアルンにみせるとアルンは
「そ、そうよ。私はコウタさんの仲間よ!それで何よ!」
「わっちと手を組まないか?わっちは色欲のメキサ。七大大罪魔族の一人よ」
「な、七大大罪魔族!?な、なんでそんな魔族が私なんかに」
アルンは驚きながらメキサに言うと
「そうね。端的に言えばあなたなら簡単に殺して皮を剥ぐことができる。そう思ったからですわ」
「か、完全に私のことなめていますね。悔しいですがそうです。でも、私にも意地がある。死にたくないとはいえ敵に手をかすわけには」
アルンは背中からナイフを取り出すとメキサにナイフを向けるとメキサは一瞬でアルンの目の前に近づき
「あーあ。いい話だと思ったんですのに残念ですわ。わっちは本当ならあまり殺しは好きではないんですのよ」
メキサはアルンの体に触れたあと、アルンの身体の皮膚はとられ、骨だけになったアルンは地面にくずれおちる。
「さて。証拠隠滅してわっちもラウンズのアルンになりきらないと」
メキサはアルンの皮膚を被り、完全に一体化し、アルンの姿になる。アルンの姿になったメキサはアルンだった骨となった山を砕き粉々になるまで砕いたあとその場を後にした。
「私の能力は被った人の異能、そして記憶もよみとれるから怪しまれことはない。さて、私も私のために動きましょうか」




