アルン
俺が部屋に戻って、明日の準備をし、寝る前の時間、俺の泊まっている部屋の扉を誰かがノックする。
「コウタさん。私です。アルンです」
「お、おう。入れ」
俺はアルンに言うとアルンはなぜか薄着で俺の部屋に入ってくる。
「ア、アルン。なんでそんな薄着で」
「あー。これは寝巻きですから。それより少しお話があるんですがいいですか?」
「ああ。別に構わないよ」
俺はアルンに言うとアルンはなぜかやたらと俺の体を触りながら
「ねぇコウタさん。お願いがあるのぉ。私を、守って」
耳もとでアルンは囁いてくる。なんだこの色気を感じるものは。服装のせいか?だが服装だけでこんなに胸が高鳴ってくるのはなぜ?
「お・ね・が・い。私を守って」
アルンは今度は俺の胸あたりを指でたてになぞりながら言う。
胸が高鳴るのはある。だが俺はこういうこびのうりかたをする奴は嫌いだ。
「ア、ルン。今なら、まだ、許す。だから、その指を」
「許すって何を?私はただあなたに守って欲しいだけです。私は弱いですから。それに私のラウンズたる理由はこれです。籠絡。それが私の異能。私はこうやって生き抜いてきてラウンズ第八席にまでたどりつきました。ただこの異能、魔族相手に通じるかわからないし、私自身敵を籠絡する自信もないわ」
アルンは俺に上目遣いで言うと俺はアルンをはらいのけ
「言ったはずだ。俺にそれはやめろと。なぜ俺にまで籠絡をつかう?俺は味方だぞ?」
「味方?味方だからなんですか。人間なんて所詮自分がピンチになれば裏切るもの。味方だからといって信頼していいわけじゃないんですよ。私が信頼するのは私自身と私の異能しか信頼していない」
アルンは俺から離れて言うと今度はどこに隠していたかもわからないが背中らへん?から短くナイフをとり
「あなたには勝てるとは思ってません。でも私も死ぬわけにはいかないのです。ですからどうにかして」
はぁー。俺に負けるのがわかっていても俺にナイフを向けるか。
「なんでそこまで生にこだわる?何かやりたいことでもあるのか?」
「そうですね。そうきかれたらやりたいことは特にありません。でも私は殺されたくはないんです。死ぬとなればゆっくり、老衰して死にたい。痛いのなんてごめんよ。だから私は生きる為になんでもするわ。この女という性も使って敵をおとす」
アルンは俺を睨みながらいう。こいつの生への執着は並々ならぬもんだが人間としてはそれが普通なんだろうな。
「わかった。お前のことは守ってやるよ。一応プルークにも頼まれたしな」




