墓
プルークをギルドに連れ込んで数日後、どうやらプルークは動けるくらいには回復したらしい。別のところで休んでいた俺の前に急に現れた。
「イ、イツク・コウタ。手伝ってくれ」
「手伝う?何をだ?」
俺はプルークに聞くとプルークはどこで拾ってきたか分からん花を胸から取り出す。どこでつんできたんだそんな花。
「あ、あいつら二人の墓をつくりたいんだ。ど、どこかいい場所を知らないか?」
ゴールン都市でいい場所か。ぶっちゃけのことしかギルドとしかいいようがないしなぁ。
「ギルドの近くはダメか?」
「あ、あそこら辺は人がよく通るからあまり通らない場所がいい。あの二人は静かな場所に作った方がきっと喜んでくれる」
プルークは俺に聞くが静かな場所なんて知らんよ本当に。
「ならば死んだところに作ってやるといいぞい」
俺とプルークが話していた場所にバローが来る。
「バロー。なんでここに」
「散歩だぞい。それでたまたま話を聞いたからな。大体死んだ場所につくるのがいいとわしは思うぞい」
バローはゆっくり近づきながら言うとプルークは
「お、お前は帝国からせきを外した身だ。そんなお前の言うことなど」
「そんなこと言ってる場合じゃないとわかるだろう。今は魔族を、魔王を殺すのが大事だぞい」
バローはプルークに言うとプルークはバローの胸ぐらをつかみ
「もういい。お、お前にはきかない。ぼ、僕はコウタといい場所を探す。お前は寂しくここで余生を過ごしな」
「ふん。すでに恥はかきまくってるからなんと言われようが効かないぞい。ま、わしのことをあてにしてないのはいいと思うぞい。もはやただの老害でしかないからな。ではじゃましたなだぞい」
バローは俺たち二人の前からさると俺とプルークは歩きながら話す。
「な、なぁ。コウタ。お、お前に別の、というか本当に頼みたいことがある」
別に頼みたいこと?一体なんだ?
「お、お前にクマン達のことを任せたい。ぼ、僕は見た通りこのざまだ。ぼ、僕は多分今行っても足でまといになるしだからと言って僕が治るまで待っていたらみんなに迷惑をかけてしまう。だからお、お前たちだけで先に向かってくれ。ぼ、僕はしばらくここで休んでから行く」
プルークは今動けているのがやっとの体で俺に言う。確かに今の状態で行ったとしても多分的になってしまうだけだし、それに回復を待つとなるとかなりかかると思う。
「......わかった。あの二人のことは俺が連れてくよ。ま、そんな必要ないかもだけど」
「ふ、そうかもしれないけどまぁあの二人は戦闘に関しては心配だからさ」




