クロウズ・デストロン 2
「......なんのつもりだ兄さん。まさかマートルを庇うなんて」
コウタの異能で作った空間の中でプルークはクロウズに言うと
「なんのつもり、か。わからん。私もなんであいつを庇ったのか。体が咄嗟に動いたんだ」
クロウズはプルークに言うとプルークは剣をクロウズに向け
「悪いけど速攻で終わらせさせてもらう。兄さんだけなら異能を使わなくていい。そう思うだろ?兄さん」
「それを私に聞くのか?だがそうだな。お前がそれだけ余裕でいるなら私に勝機はある。逆に使わせようと思わせてやろう」
クロウズはプルークに近づき機械の腕で殴りかかるとプルークはクロウズの攻撃を避けた後クロウズの心臓部を剣で勢いよく貫いた。
「っが!」
「兄さん。やっぱりぼ、僕は強くなりすぎたみたいだ。兄さんはもうぼ、僕からすれば弱すぎる」
「ふ、ふふ。そ、うか。だが、これで、いい。私は、復讐、さえ、できれば、よかったが、できないのなら、これで、いい」
クロウズは地面に倒れた後なぜか笑い
「に、兄さん。何がおかしいんだ?」
「い、いやぁ。私自身、弟に殺される日がまた、くるとは思わなかった、からな。意外と満足してるんだぞ?私、は」
「満足?一体何に満足して」
「た、確かに私は、お前に一度殺され、かけて、なんで、お前がごとき、とは思った。だが同時に、嬉しくもあっ、た。弟が、ここまで成長していること。私を、殺せるまでの、実力に、のぼりつめたこと。昔の、ままなら、憎くて憎くて仕方ないと、思っていたが、お前は、もう、異能に頼らずとも強い。だから、私は、これで、いい」
クロウズはそこまで言うとそのまま動かなくなった。
「に、兄さん。ぼ、僕はあんたのこと正直大っ嫌いだったよ。でも僕のことを考えてくれてたのは知ってる。その面に関してだけは感謝しておくよ。兄さん。最後のたむけに僕の異能を使うね」
プルークはクロウズの体に触れた後クロウズの体はパリパリと音を立てて地面にくずれさる。
「ぼ、僕の異能。ほ、崩壊。触れたものを全て壊す異能。そしてぼ、僕の異能は自分が傷ついている、またはストレスが溜まっている状態で使えばかなりの範囲のものを破壊することができる。に、兄さんにはストレスは感じていたけど今はなんとも思わないから最低限威力の崩壊だよ」
プルークはクロウズの体があった場所に言うとコウタの作った空間は消滅し、プルークはコウタ達の前に転移した。
「なんだ。あいつもう死んだのか。存外使えないな。お前の兄も」




