プルーク 3
奴隷のマートルを買って自分の部屋に住ませ二年、僕もデストロン家の次男として仕事をする時がきた。デストロン家は正直に言うと仕事なんてしていなかった。ただ上級貴族であることを城下で歩いてすごさを見せる。ただそれだけの仕事。まさに飾りというやつだ。そしてもっとも酷いのが奴隷に首輪をつけ散歩させる、という点だ。
「プルーク。二年前に買った奴隷がいるだろう。早く出しなさい」
「す、すいません。父さん。今僕の奴隷は絶賛体調をくずしてばかりでして。ですから今回は」
僕は父と食事の際にしゃべっていたのだが父はテーブルの上を叩き
「いい加減にしろよプルーク。私は奴隷を広めさせ虐げさせそして私達貴族の気持ちが常に潤う。それをわかって奴隷を買ってやったのに貴様の奴隷はいつも体調をくずしたからだしたくないなどといつまでそんないいわけをするつもりだ!体調の良し悪しなど関係ない!はやくだせ!」
父は鬼気迫る顔で僕に言ったが僕はのらりくらりと父の言葉をかわす。
「父さん。プルークに何かを期待するだけ無駄さ。こいつはデストロン家の恥。やはりこいつは家から出すべきではありません」
デストロン家の長男、僕の兄であるクロウズ・デストロンは僕に呆れた視線を送りながら言う。僕は兄と父が狂っていると、いやこの貴族社会そのものが狂っていると思っていたが僕如きでは何もできない。だから小さな反抗、奴隷を丁寧に扱うことから始めた。
僕が父と兄に飽きられた後数日後、僕は父におしつけられた仕事を終え部屋に戻るといつもは部屋の中心辺りにいるマートルがなぜか部屋のベッドの隅でひどく怯えていた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。奴隷らしくなくてごめんなさいごめんなさい」
「マ、マートル。どうした?何があった?」
僕はマートルに触れようとするとマートルは僕から距離をとりひどく怯える。
ここ最近僕に怯えることなんてなかったのに。マートルは一体どうしたんだ?僕がいない時に何かされた?
「マ、マートル。大丈夫だよ。ぼ、僕は怖く」
「ち、近づかないでください!な、何でもしますから!だから暴力だけは」
マートルに近づいてみると彼の腕にはよく見たら小さなあざがあった。隠そうと思えば隠せるくらいのあざだがみえてしばえばひどいかんじのあざだ。
「......誰にやられたの?」
「じ、自分で転びました!だ、だから何でもありません!」
マートルは部屋で僕に向かって叫ぶと僕はこころ辺りのある人物の部屋に向かった。




