第七席 キミス
「最強のキミス様の異能、教えてやるよ。最強のキミス様からすれば異能を知られてもなんとも思わないからな。最強のキミス様の異能はボール収納、球上のものを相手に触れさせそこに押し込んだり出したりする異能だ」
キミスが当てたボールをもう一度投げるとそこにはボールに入っていた軍人が出てくる。
「ちなみに最強たるキミス様のボールにはなんでも入るよ。だから何が出てくるかもわからないわけさ。どうだ?最強のキミス様の異能を聞いて恐れおののいたか?」
いや確かにすごいかもしれんが異能がすごいだけで本人が強いとかそういうわけじゃないだろうしな。
「それがどうした?なんならあっしの方があんたより強いよ」
セフスはキミスに対しいうとキミスはセフスを睨み
「寝言は寝て言えよ。軍にも入れずラウンズには入れなかったクソみたいなやつがこのラウンズ第七席たる最強のキミスに勝つだって?ありえないな」
キミスが喋っている間に会議の時と同じような感じでキミスのきていた上半身の服がきれいにやぶれる。
「っ!?ま、また!またやりやがったな!」
「なんのこと?それに最強とかいうくらいならあっしが何かすればかわせるはずでしょう?こんなやつがラウンズだなんてあっしは信用できない。まだザムル様の方が強かった」
「最強のキミスよりザムルの方が強い?は、ははは。はーっはっは!大爆笑することをいうのはやめてくれよ。最強のキミスは実力こそ最強だがお笑いには弱いという弱点があるんだ。だからやめてくれ」
お笑いに弱いってようはすぐ笑いやすいってことだろ。というか冗談抜きで最強という割には弱そうだなこいつ。
「今は君らと長々と喋っている暇はない。最強のキミスは君たちと違って暇人じゃないんだ。ラウンズとしての責務があるんだよ」
キミスは俺たちにはきすてるように言った後に城の中に入り、俺たちもキミスが入って行った後に城に入り、王の間に向かう。王の間に入るとまたラウンズ達が集結していた。
「おい!ここは帝国の部外者が入って良い場所じゃないぞ!」
俺たちが王の間に入った瞬間、七と漢字で書かれていた席に座っていたキミスが立ち上がる。
「かまわん。妾は気にしておらぬ。それより今日の議題だが、まずは魔族の七大罪魔族と呼ばれている者、強欲のゴヨーテだったか?やつとコウタ達が交戦し後一歩のところで逃げられそうになったらしいが敵同士で潰しあい、強欲のゴヨーテは死んだ。そうなんだなキミス」
ん?なんで俺たちが報告しようとしていたことをキミスが知っているんだ?




