城へ
俺たちは奴隷街の見晴らしのいい場所にスクレンの墓を作ったあと、帝国城へと向かう。クラスのみんなにはスクレンのことどう伝えようか。他の奴らも心配だがスクレンの墓をここに作ってしまったからあいつらならお参りにきたいだろうからな。
「コウタさん。あの男の墓をここに作ってよかったんですか?中央都市に作ればコウタサンのクラスメイトも墓参りに来れたはずじゃ」
「いいんだよマルセ。確かに中央都市に作った方がいいかもしれない。けどあいつは俺たちの前でここで完全に死んだ。だからこそこの地で墓をつくってやらねば俺たちの前で戦い死んだやつに失礼というもんだろ」
俺はマルセに言うとマルセは
「そう、ですね。失礼なことを言いました」
「気にするな。それより城に向かうか。スメラギに強欲のゴヨーテを始末したことを伝えないと」
俺はマルセ達に言うとマルセ達は後に続いてきた。
城に着くと今度は普通に城の軍人がいた。
よかった。今回は魔族が化けているわけじゃないな。
「今回は普通に軍人だな」
「そりゃそうだよ。最強のキミスの部下だからな。軟弱な奴らとは違うさ」
俺は門の軍人に言うと俺たちの背後に金髪のリーゼントが特徴の男、キミスが現れた。キミスを見た瞬間セフスは身構え
「おいおい。最強で優しいキミス様はおまえらと戦いにきたわけじゃないんだ」
「あっしはお前が嫌いだ。ザムル様をバカにしたお前が」
セフスが俺の前にでてキミスに言うとキミスはセフスの頭に自慢?のリーゼントを当てながら
「お前さんは透明化の異能を使うセフス・トメンだな?会議んときはこの最強のキミスによくも恥をかかせてくれたな」
なんでこいつがセフスの異能を?いや軍に入っていたしそもそもザムルと同じラウンズなら知っていても不思議じゃないか。
「言っておくがこの最強のキミス、独自の調べでセフスの異能を知ったのだぞ。そして会議での件はあくまで予想だ。あまり不確定なことで喋りたくはないのだがな」
「なんであっしの異能を知っている?あっしの異能は初見で説明してなければわからないはず」
「この最強のキミス様がなんでラウンズに入れているのか知らないのか?最強のキミス様は実力も最強クラスに近いが、他にも長けているところがあるんだよ。最強のキミス様は情報収集能力にたけているんだ。どうだ?理解したか?」
情報収集能力ねぇ。異能がその部類とかそんな感じか?
俺はキミスの異能がどんなものか相談しているとキミスはポケットから丸いボールを出し、城の入り口を守っていた軍人に当てた。




