再び奴隷街で
王の間でスメラギ達が襲われていたことを知らずコウタ達は奴隷街に入るために準備をしていた。
「イケてる男コウタ。奴隷街には全員ではいるのか?」
一緒に来たソウガが言うと俺は
「そうだな。今回は全員で行ってもいいし、俺とソウガで班わけするのもいいな。だがキヅラが言うにはコロックは油断ならないやつだから遭遇したことも考えて今回はまとまっていこうか」
俺はみんなに言うとソウガ以外は納得し、ソウガだけは
「悪いがソウガは一人で行かせてもらう。その方がソウガ的にはしょうにあうからな」
ソウガは俺たちに言うと一人で奴隷街を歩いていく。あいつは協力する気があるのか暇だから来たのかどっちなんだろうな。
「コウタさん。私達も先に進みましょう。私あまりこの場所にいたくありません」
「チウもチウも!チウも早く帰りたいの!」
マルセとチウルスが俺に言うと俺はみんなを連れて奴隷街を歩く。セフスは不機嫌でいたがキヅラの方はなぜか落ちつかない様子だ。
「私はここにきたことが、でもいつだったかしら?思い出せない」
キヅラは奴隷街に来てから少し様子がおかしい?どうしてだ?あいつは帝国に来たことはあったんだっけ?そんなこと言ってたような言ってないような気が
「コウタさん。私達の前に誰か立っています」
マルセが俺に言うと奴隷街をしばらく進んだ場所です一人の男が仁王立ちしていた。男は上半身が筋肉もりもりで下半身に黒い長ズボンを履いているのが特徴の男だ。
「待っていたぞ。奴隷街を汚すもの達よ。我が名はザクト。奴隷街の治安を守るもの」
ザクト?奴隷街の治安を守る?前回来た時にはそんなやつはいなかったが。
「前にきた時、お前のようなやつはいなかった。奴隷街の治安を守るとはどういうことだ?」
「悪党に教えてやることはない、と言ってやりたいところだが何も知らないのは我が正義に反する。だから教えてやろう。お前たちが前に奴隷街にきたというなら我が友シクメが代わりに戦っていたからだろう。我は奴隷街にすむ子供達を安全な場所に送っていただけ。そして今回我は信頼できるやつに子供達を預けてきた。だからこそこうして我は貴様ら奴隷街を汚す偽善者共を殺せる。以上だ」
ザクトは手に持っていた薙刀を俺たちに向けかまえると俺に斬りかかる。
「問答無用だな。俺たちの話を聞かないのか」
「悪人の言葉など我は聞かぬ。我は我の正義を執行する!」
薙刀で俺に高速で斬りかかったり、ついてきたりする。俺はザクトの攻撃を全て避け、ザクトの近距離にまで近づいた。




