ゴールン都市へ
数分後、村の入り口にいた人がある程度食料を集めてくると俺に手渡し、村の入り口にいた人はおれから距離をおく。
「これでどうにかわしらとの関わりをなかったことにしてくださいですじゃ。今回のこと助けてくれたことには感謝していますじゃ」
ビルンスさんは俺に礼を言った後、俺はビルンス村から離れ、2人の待つところに向かう。
2人のいる場所に着くとマルセが
「あら、早かったですね」
「ああ。村から追い出されたよ。もう関わらないでくれとさ」
俺はマルセにはきすてるように言うとマルセが村に向かおうとする。
「ち、ちょいちょい!何をしようと」
「コウタさんに失礼なことをしたあの村を跡形もなく消し炭にするんですよ!」
マルセったらいきなりなんてことを言うんだ。そんなことしなくていいのに。
俺がマルセを止める前にチウルスがマルセに抱きつき
「マルセ姉ちゃん!やめてほしいの!しょうがないことなの!」
「はなして!チウルスちゃん!コウタさんをバカにされたのもそうだけどこんな可愛いチウルスちゃんを村からおいだしただけじゃなくチウルスちゃんなんて死ねばいいとか思ってたやつらなんでしょ!ならなおのこと消し炭に」
「だめなの!仕方ないの!帝国の人間に手を出すことはその村が滅びることを意味するの!だから耐えてほしいの!」
なるほど。そういうことか。ビルンスさんは俺に申し訳なさそうにしていたのはそういうことか。村を守るために苦渋の決断をしたわけだ。しっかしそれなら帝国ってのはどんだけやばいんだ?アーブルル王国がまだまともにみえてくるぞ。
「・・・いいわ。わかった。ならこの怒りは帝国の奴らのためにとっておく。帝国軍人は、クズなやつだと判断すれば燃やし尽くす」
マルセはそう言うと地面に座り俺は2人に
「食料はもらえたし支度ができたらゴールン都市に向かおうか。ここからまだ数日かかるんだよな?」
俺はチウルスに聞くとチウルスは
「そうなの。まだ数日かかるの。ここら辺はゴールン都市の冒険者が魔物を狩りまくってるからあまりいないと思うの。だからゆっくり行くの。急ぎすぎてもあまりいいことはないと思うの」
そうだな。俺もそう思う。王国からはクラスメイトのやつが俺を追いかけてくるかもしれないがそんなすぐに会うことはないだろうしない。ゆっくりと進んでいこう。ビルンス村である程度の割には多く食料をもらえたしな。数日どころか数十日はもちそうだ。
俺たち3人は準備ができた後ゆっくりとチウルスの案内のもとゴールン都市に向かった。




