空席 2
俺たちはジャズミの後に続き大きな扉の前に着くとジャズミが扉を開くと中央には円状のテーブルがありそこには一〜十の字が刻まれおりその席にはすでに八人が座っていた。
「ジャズミ。ご苦労であった。席に座ると良い」
王の間の奥に座るスメラギが言うとジャズミは誰も座っていない席、六と書かれている席に座る。
これは、なんの集まりだ?まさかラウンズが勢揃いってやつか?クマンのやつももういるし。
「それでは帝国会議を始める。今回はまぁ緊急ではあるが」
スメラギはラウンズ?達に言うと一の席に座っている男が
「帝王様。今回の議題はザムルの件ですか?」
「そうだよコウオ。右方と左方は怒り狂っているからこの場には呼んではいないがそなた達は右方と左方にあったときはひたすら謝るようにせよ」
「はい。わかりました帝王様。それでザムルの件と言えば空席の件になりますよね」
一と書いてある席に座っていたのはコウオらしい。前見た時とは違ってしゃんとしてる気がするな。
「コウオの言う通り、ザムルが誰の手かはわからぬが殺されてしまった。誰かザムルの代わりとなる良き人材を探して欲しいのだが」
スメラギが円状のテーブルに座る人達に言うと二とかかれている席に座る、見た目は猫背で指の爪をかじりながらイライラしている男が
「そ、そんなん僕には関係ない。大体なんでザムルなんかの為に僕らが集められるのさ。あ、あいつは弱いんだからすぐに死んで当たり前じゃないか」
「プルーク。そんなことを言うべきではない。そなた達は同じラウンズではないか」
スメラギが二の席に座るプルークと呼ばれていた男に言うと七とかかれた席に座っている金髪リーゼントの髪型が特徴の男が
「あ?ザムルが弱すぎるからこのラウンズ最強たるキミス様の迷惑になっているとなぜわからん。ザムルのような雑魚は死んで当たり前だ。あいつの知識だけは認めていたというのに死ぬ時はあっさり死ぬもんだな。まぁ雑魚だから当たり前か」
自分のことをキミスと名乗った男は偉そうに言うとセフスは我慢ならない顔でいる。何もしてくれないでくれよ。
そう思っていたが次の瞬間、なぜかキミスの上半身に着ていたジャケットが脱がされる。
「!?」
「キミス。そなたは妾の前で脱ぐへんな趣味があったのかね?」
「バカなこと言わないでください帝王様。このラウンズ最強であるキミス様にそんなへんな趣味が」
キミスが言うと今度はキミスがジャケットの下に着ていたTシャツが引っ張られるようにやぶかれた。
「く、っははは!あははは!」
五と書かれていた席に座っていたクマンがキミスの哀れな姿をみて大爆笑していた。




