人の皮を被る魔族
「マルセ。やめておけ。決着はいずれつける。今回はザムルの方が先だ」
「......わかりました」
マルセは手を前に出すのをやめるとメキサは
「いい判断でありんす。ではまたあいんしょう」
メキサは俺たちの前からさったあと俺たちは城の中に入った。城のなかでは軍の軍人達がところどころに倒れていた。
「おい!お前!大丈夫か!何があった!」
俺は倒れている軍人を起こして聞くと地面に倒れていた軍人は
「ま、魔族が、せめて、きて。ラウンズの、ザムル、様、が」
ザムルがやはり狙われていたのか。でもなんでこのタイミングなんだ?それにいったい誰が?いや考えるのは野暮か。ゴウヨクという組織があしどめをしていたんだからゴウヨクのリーダー格だろうな。ザムルのやつ大丈夫か。
俺はザムルの心配をしているとマルセが
「コウタさん!帝国の城の扉がやたらと開いています!どうしますか!」
なんで扉がやたらと開いているんだ?おかしいだろ。何があったんだ?
俺が考えていると先ほど俺が状況を聞いた地面に倒れていた軍人はゆっくりとふらふらになりながらも立ち上がって
「ザ、ムル、様は、別のかたの異能。扉の異能でとある部屋に隠れていました。ですが、その方が、敵に、殺されて、しまい」
それでザムルの居場所がバレたというわけか。でもなんで扉は開きっぱなしなんだ?
「扉の異能、使いのおかげ、で、ザムル、様は隠れて、いましたが、また、自身の部屋を、誰にも、教えて、おりません、でした。ですから、敵が、僕達を、倒した後に、扉を開きま、くったん、です」
軍人の男は持っている武器を地面に刺しながらなんとか立っている状態で俺に言う。
「ザムルの部屋はわかったりするか?」
「もうし、わけないですが、わかり、ません。ですが、おそらく、は、地下、だと思います」
地下か。なら早く降りてザムルを探さないと。俺たちは急いで地下に降りた後、地下で一旦別れてザムルの部屋を捜索する。数分後、俺は扉の前で立ち尽くしているセフスを見つける。
「セフス。そんなところに立って何を」
「......なんで、だよ。なんでこんな、ことに、なってる、のよ。ラウンズよ?ザムルは、ラウンズ、なのよ?」
俺はセフスに近づきセフスの見ていた部屋を見るとそこには顔が潰された遺体ともうひとつは胸部のえぐられた遺体が残っていた。
「セフス。お前はどれがザムルかわかるのか?」
「見るのは久々だけど多分あれです。なんとなくですけどわかるんです。ザムルのことは。それに何げに顔に見覚えが」
セフスはそこまで言った後俺はセフスの肩に手を置いた。




