出迎え
ミーナを倒したあと、俺たちは急いでマルセ達と合流すると
「コウタさん。さっきの機械人間は爆炎でふきとばしましたよ」
「お、はやかったな。流石はマルセだ」
「いえいえ。逆にカタグリ組の件ではお役に立てず申し訳ない。入り口の足止めどころかコウタさんの邪魔にでもなってしまったのかと」
マルセは落ち込みながら俺に言うが俺はマルセの頭を撫で
「心配するな。マルセが邪魔になることはない。それよりもよくやってくれた。やっぱりお前はたよりになるやつだよ」
「そう言ってくれるとうれしいです。ありがとうございます。コウタさん」
マルセは照れながら俺たちに言うとチウルスは抱きついてきて笑顔を俺に向ける。
「じゃ合流もできたから城に向かうか」
俺たちは合流したあと急いで帝国の城に向かう。
帝国の城に着くと何事もないかのように帝国の軍人が門を守っていた。
「これはこれはコウタ様。どうなされましたか?」
「城の中では何も起きてないのか?」
俺が帝国の軍人に聞くと軍人は
「ええ。何もないですよ。異常なしってやつでございますよ」
......なんか喋り方おかしくないか?それに今喋った時微かににやけていたような。
「くくく!くひひひ!まぬけめ!城にくるとは。くひひひ?」
門を守っている軍人は急に笑い出したかと思えば自分の皮膚を脱がすように変装?的なやつをとくとそいつはよく見たことがあるやつだった。少し様子は変わっているがな。
「わっちの顔、忘れたとはいいませんよね?コウタさん」
「もちろんだよ魔族。お前は色欲のメキサだろ」
「よく覚えてましたね。褒めてあげましょう」
メキサは俺に言ったあと俺はメキサの前に手を出し、糸の異能で攻撃しようとしたが
「まちんさいな。わっちは今回あんたらに用はないでありんす。今回はわっちは手伝いに来ただけでありんすから」
メキサは俺に言うとマルセも俺の隣にきて
「魔族の言うことなど、ましてやコウタさんの知り合いの体を依代にしているお前の言葉など信用できないな」
「そうでありんしょうな。ま、わっちはただの暇つぶしできましたから。正直なところ今回のこと企んだあいつの計画に協力するのは面倒でありんしたがまぁ暇つぶしでありんす。わっちはもう帰るでありんすから」
メキサは地面に落とした人間の皮膚をまた体に着ると俺たちの前から去ろうとしたがマルセはメキサにこうげきしようとすると
「わっちは帰ると言ったでありんす。それでも攻撃する意思があるのであれば死ぬ気でくるでありんす」
メキサはマルセに対し圧をかけた。




